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山本翔也(阪神戦力外)、第2の人生は保険代理店

2019年01月19日

11/19、デイリースポーツ2面「神機一転」より

2013阪神ドラフト5位 山本翔也
王子・投手

甲子園から約17キロ。大阪市にある「コア・ライフプランニング」で、山本氏(2013阪神5位)は新たなマウンドに上がっている。同社は大手の総合保険代理店。戦闘服をユニホームからスーツに替え「昔からじっとしてられないんですよ」と忙しい日々を送る。野球への未練は・・・もうない。

「トライアウトを受けたことが大きかったです。最後の1年は本当に苦しかった。野球を嫌いにもなりかけました。でも投げていると、これでユニホームを脱ぐかもしれないのに楽しくて。やっぱり好きだなと思って辞めることができました」

少し白くなった顔で目を細めて笑う。13年度ドラフト5位で阪神に入団。即戦力左腕として期待されたが、通算5年で22試合の登板。1勝で現役生活に別れを告げた。人懐こい性格で、多くの選手から慕われる存在。ファンからも愛された。戦力外通告を受けた日に球団から職員として、翌日に前所属の王子から誘いがあった。

進路を模索していた時、不思議な縁が決め手になった。コア・ライフプランニング社の代表取締役・横山太一さんが明かす。「会社の草野球でボロ負けしたんです。それでトライアウトに行くぞーって」。冗談を交えながらだが、エースとなるべき逸材を探していた。

自身は85年のバックスクリーン3連発を球場で見た大の虎党。新聞で山本氏が戦力外通告を受けたことを知った。「思いついたら即行動が僕の信条。そしたら名古屋の社員から、会ってほしい人がいると。誰だと聴いたら阪神の山本だと。こんな奇跡はない。成立させなきゃダメだとね」

実際、トライアウト会場の福岡県筑後市まで出向き、声援とともに熱意を伝えた。「彼はこの世界で必ず一流選手になれる。阪神が西君に会うより会いましたよ」と笑う。

そんな思いに感謝し、縁を大切にし、山本氏も入社を決めた。Jリーグ経験者に、剣道の全日本チャンピオンなど、さまざまな経歴を持つ人材がいる中で、元プロ野球選手の第1号、ドラフト1位での入社だ。

「人の悦ぶ道を創る」が同社の企業理念。阪神・矢野監督が掲げる「誰かを喜ばせる」のチーム方針に重なる。「山本さんがいれば安心だ、と言ってもらえるように。子供が野球をするなら教えることだってできる。人と人として関わっていきたい」

ステージは変わるが、胸に猛虎魂が宿る。無限の可能性が広がる第2の人生。奇跡に導かれた軌跡を歩み、絶対的エースを目指す。



下は2013ドラフトで阪神が指名した選手です。5位指名・山本翔也のスカウト評はこちら

阪神の2013ドラフト指名選手
1位岩貞 祐太横浜商大投手
2位横田 慎太郎鹿児島実高外野手
3位陽川 尚将東京農大内野手
4位梅野 隆太郎福岡大捕手
5位山本 翔也王子投手
6位岩崎 優国士舘大投手
プロ入り後の成績


draftkaigi at 07:47│ │戦力外通告 
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