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広島、内川聖一(現ソフトB)獲り失敗の内幕

2019年01月27日

1/26、日刊ゲンダイ41面「川端順の常勝軍団のつくり方」より

2000横浜ドラフト1位 内川聖一
大分工高・内野手

横浜の内川聖一(2000横浜1位)がFA宣言をする・・・。2010年、カープは右の強打者が補強ポイントだった。私が法大1年の時、内川の父・一寛さんは4年生。副主将で大事にしてもらった。内川の母親である夫人もその頃から先輩と付き合っていた。

法大の合宿所がある武蔵小杉(神奈川県川崎市)で、内川カップルとよく一緒に食事をさせてもらった。私がカープで選手の頃、遠征で大分へ行くと、一寛さんに「家に来い」と呼んでもらい、食事をごちそうになったこともある。

そんな関係もあり、鈴木清明球団本部長は編成部長だった私にこう言った。「それなら内川を(FAで)引っ張れんか?」、 「それとこれとは話は別です」。そう答えたが、練習は一生懸命やるし、右の強打者。カープのチームカラーに合っている。後にも先にも球団史上唯一となるF戦線参入が決まった。

「交渉解禁になったらすぐに電話をかけ、誠意を伝えよう」となった。私は1秒の狂いも生じないよう、電波時計を持って午前0時ちょうど、交渉解禁となった時間に内川の携帯に電話をかけ、アポを取った。

カープは鈴木本部長、内川と大分出身で同郷の野村謙二郎監督、編成部長だった私の3人が出席。横浜駅前のホテルのスイートルームで交渉した。野村監督は「内川君が必要だ。チームを変えられるのは内川君しかいない」と熱く思いを伝えた。

チームの紹介は私が行い、お父さんの話もした。条件も提示。夕方に練習をしたいという希望があり、会ったのは昼間だった。食事をしながら2時間ほど。手応えはあったが、10日くらい経過したところで電話がかかってきた。

「ありがとうございました。うれしかったんですけど・・・」。
ダメだった。松田元オーナーは「そうか。しょうがない。でも、欲しかったのう」と残念そうだった。

今オフは、丸佳浩が巨人へFA移籍し、代わりに長野久義が広島へ移籍する「人的補償」が脚光を浴びている。カープはこういう時のために、各球団のほぼ全選手の映像を揃えている。シーズン中、編成部員が主にウエスタンやイースタンといった二軍戦を撮影する。今はどの球団でもやるが、最初はカープである。

08年、新井貴浩の人的補償として阪神から移籍した赤松真人(2004阪神6巡目)は、走塁、セーフティーバント、守備を見て、カープの野球に合っていると判断した。

14年に大竹寛の代わりに巨人から獲得した一岡竜司(2011巨人3位)の時は、スカウトに手伝ってもらい、巨人からプロテクトリストをもらう前から、もし中井大介(現DeNA)が外れたら・・・などを想定しながら、めぼしい選手の映像を見まくった。

決め手は一岡の投球フォームに「間」があること。前でリリースができて、140キロを145キロに見せられる。投球の全行程でボールを隠せていた。論より証拠。映像が参考になった。投手を見るポイントは、ドラフトも外国人もトレードも人的補償も、全て同じである。



上の記事は広島の前編成部長、川端順氏(1983広島ドラフト1位)が書いたものです。



draftkaigi at 07:00│ │広島 
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