吉田輝担当スカウトが密着する今秋ドラフトの超目玉
2019年02月10日

佐々木 朗希 (大船渡高・投手) 189cm・右投右打・動画 |
「高校2年の春くらいからずっと見ていてくれて、自分のことを一番よく分かってくれている。何でも相談できる人です」。日本ハムのドラフト1位、吉田輝星投手(動画)がそう語るのは、自身を担当した白井康勝スカウトのことだ。
現役時代に日本ハムなどで投手として活躍し通算22勝16セーブを挙げた白井スカウトは、北海道・東北地区担当。現在は沖縄県国頭村での2軍キャンプに帯同し、練習を手伝いながら新人選手のサポートを行っている。スカウトとしてのアフターケアだ。
「輝星を初めて見たのは高校2年の春ですね。140キロ台の直球を連発して獲得候補のリストに載りました。さらに冬を越えて3年春になったら、ボールの強さが全く変わっていた。一気にリストの上位に格が上がり、そこからは試合に登板するたびに良くなっていった。もう目が離せなくなっていました」と右腕の急激な成長を振り返り、目を細める。
その白井スカウトの担当地区には今年も、日本ハムがドラフト1位候補の一人として注目する大船渡高・佐々木朗希投手(動画)がいる。高校で急成長した吉田輝と違い、佐々木は中学時代から名前の知られた剛腕だった。
「佐々木を初めて見たのは、高校1年夏の大会でデビューして147キロをマークした翌日。ブルペンでの投球でしたが、もうとんでもない球をバンバン投げていました」。
身長189センチ、81センチの逸材は2年の夏に最速を154キロ、秋には157キロまで伸ばした。
「輝星の時と同様、この冬を越えてどこまで成長しているか。高校野球で練習試合が解禁される3月8日からチェックしたい。見るのが楽しみです」と白井スカウト。
吉田輝は高校入学時には最速128キロだったが、3年秋には152キロまで伸びた。夏冬の合宿で課された徹底的な走り込みで、理想的な成長曲線を描いた。
「大船渡高にはひっきりなしに試合の申し込みが届いているそうです。一つだけ心配なのは、試合のたびに佐々木が登板することにならないかという点。ファイターズが指名する、しないに関係なく、彼は球界の宝。周囲の大人が守ってあげないといけない」と投球過多を懸念している。
2年連続で超逸材を見守ることになる白井オーナーは、期待と不安の春を迎える。


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│日本ハム