佐々木朗希(大船渡)、中日「ドラフト候補でNo.1」
2019年04月01日

佐々木 朗希 (大船渡高・投手) 189cm・右投右打・動画 |
圧巻は2回だった。先頭に右越え三塁打を許すと、ギアをチェンジ。次の打者から3者連続三振だ。しかも直球は阪神などのスピードガンで156キロを計測。3回こそ味方の失策絡みで1点を失ったが、予定の3イニングを1安打1失点。
今季初登板で甲子園常連校をねじ伏せた右腕は「ピンチでは三振を取りに行く。今日は無死三塁で3つ取れたのが大きかった」と胸を張った。センバツ出場を逃したオフ期間はスロー調整。ウエートトレが中心で、体重が5キロ増えたそうだが、初ブルペンから4日目での実戦登板で自己最速にあと1キロと迫る快投。
「センバツで星稜の奥川君、横浜の及川君を見て、チームを勝たせるという意味で2人の方が上と思った。勝っているのは球速ぐらい」と言ったが、見守ったスカウト陣は大絶賛だ。
巨人の長谷川スカウト部長は「びっくりした。今プロ野球にいってもローテに入れるぐらい。直球のキレならプロでも3本の指に入る」と最大級の賛辞。中日の八木スカウトは「球質、伸びしろを含めて大学、社会人を含めてもドラフト候補でナンバーワン」と評価。
きれいな投球フォームだけでなく走り方も含めた身体能力が高い。ドラフト1位で競合必至は間違いないとスカウト陣の評価は一致した。
4月末には、春季岩手県大会が始まるが、照準はあくまでも夏。フィリーズの大慈弥スカウトは「大谷クラスのポテンシャル」と称した。花巻東時代に大谷がマークした高校生最速の160キロも視野に入る。「意識はしませんが、体ができてくれば出ると思う」と佐々木。
強豪私学からの誘いを断って、岩手の公立校からの甲子園行き、プロ入りを目指す怪物の高校ラストシーズンが始まった。
(3月31日 練習試合 作新学院 15-0 大船渡)


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│中日