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スカウトの逆襲、佐々木朗希(大船渡)

2019年04月22日

4/22、日刊ゲンダイ39面「スカウトの逆襲」より

佐々木 朗希 (大船渡高・投手)
189cm・右投右打・動画

わたしはこれまで、日本の高校生が直接、メジャー挑戦することに否定的だった。マイナーの生存競争はとにかく苛酷。自分の野球用具を盗まれることだって珍しくない。中南米からの選手も含め、他人を蹴落としてでもメジャーに上がろうと目をギラギラさせている連中が多い。

そんな生き馬の目を抜く世界で、精神的にも肉体的にも大人になり切っていない18歳が、はい上がっていける保証はどこにもないからだ。しかし、この高校生に限っては持論を覆さなければならない。大船渡高の右腕・佐々木朗希(動画)のことだ。

春先に一度、岩手まで足を運んで練習を見たが、先日、日本の情報提供者から送られてきた実戦のビデオを見て愕然とした。163キロのフォーシームはもちろん、スライダーのキレも申し分ない。

高校時代の大谷(現エンゼルス)や菊池(現マリナーズ)と比べても速い球を投げるうえ、彼らと決定的に異なるのは制球力だ。投球のほとんどが捕手の構えたミットに収まっていた。コントロールは、いまの大谷より優れているのではないか。

佐々木が高校からメジャー挑戦した場合、どんなに実力があっても、ルーキーリーグから徐々に段階を上がっていくことになる。マイナーの連中との競争は避けられないが、佐々木はおそらく、彼らの競争相手にはならない。マイナーの選手に足を引っ張られた程度でどうにかなるようなレベルではない。それくらい佐々木の力は飛び抜けているからだ。

米国は投手にプロ野球のような投げ込みはやらせない。投げ込みがないどころか、球数制限がある。トレーニングも日本以上に科学的だ。

佐々木はフツーの県立高校の生徒と聞いた。野球学校で鍛えられているわけではないから、体力面の不安はある。スタミナも不足しているに違いない。しかし、米国は高校出の選手に無理はさせない。実力のある選手でも、1年目は環境に慣れるところからスタートする。いってみればオリエンテーションのようなものだ。

日本のプロ野球は実力があれば、高卒選手であっても1年目から投げさせる。無理遣いがたたって、取り返しのつかない故障をする選手も中にはいる。

が、米国は違う。実力が足りなかったり生存競争に淘汰されたり、自分から潰れてしまう選手はいても、首脳陣に潰されることはない。自分から潰れてしまう心配のない佐々木は、高校からいきなりメジャーに挑戦するのがベストだと思うのだ。 (メジャーリーグ覆面スカウト)



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