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ソフトB1位・甲斐野、プロ野球新記録を樹立

2019年04月26日

4/26、西日本スポーツ3面より

2018ソフトバンクドラフト1位 甲斐野央
東洋大・投手・動画

誰も越えられなかった壁をソフトバンク1位・甲斐野(動画)があっさりと乗り越えた。0-0の9回1死一、二塁。4番メネセスに打順が回ったところでマウンドに上がった。

「(捕手の)甲斐さんにも気持ちが乗っていると言われた」。追い込んだ2球目は指に掛かった力強い外角154キロ。手応えを感じ、最後はフォークで空振り三振。続く後藤を三飛に仕留めると、珍しくど派手なガッツポーズを繰り出した。

「やっぱり(記録を)意識したけど場面が場面だったので。マウンドに上がると、もう忘れていた。抑えることだけを考えていました」。無心で腕を振った右腕は、デビュー以来11戦連続無失点となり、1966年のドラフト制導入後の新人としてのプロ野球記録を樹立。かつて挑んだ5人がはね返された壁を、4連投で一気に打ち破った。

開幕前の不安は自らの手でぬぐい去った。2月のキャンプで高評価を得ながら、オープン戦では7試合に投げ、防御率8.53と振るわなかった。「1年間、棒に振るかもしれない」。不安が湧き上がる中、最終戦の3月24日広島戦では会沢の頭部に死球を当て、危険球退場となった。

周囲も心的な影響を不安視する中、首脳陣に訴えた。「もう一回、投げさせてください」。同27日、先発調整の場となった2軍西部ガス戦で、甲斐野も登板し、1回無失点に抑えた。「打たれるかもと思ってマウンドに上がることはない。あそこでは、やるしかないので」。そう思える裏付けを最後まで求めていた。

兵庫で生まれ育った、3兄弟の末っ子。明るい性格で、マウンドを離れれば先輩からのいじられ役になっている。この日の試合前は「次、抑えたら新記録らしいな」と口々にハッパをかけられていた。

だが、試合後は10回の今宮のアクロバティックな守備や、サヨナラ本塁打を放った明石のバック宙で話題は持ちきりだったという。「結局、僕が抑えたことは、忘れられているんですよ」と苦笑い。ただ、新記録を勝ち試合で達成できたことを素直に喜んだ。

「僕は点を取れないし、投げて勝たせられない。でも、ゼロで抑えればチームが勝てるかもしれない。本当に勝ち試合でよかった」。無邪気な笑みがはじけた。

(4月25日 パ・リーグ ソフトバンク 3-0 オリックス)



下は2018ドラフトでソフトバンクが指名した選手です。1位・甲斐野君のスカウト評はこちら

ソフトバンクの2018ドラフト指名選手
× 小園 海斗    
×辰己 涼介    
1位甲斐野 央東洋大 投手
2位杉山 一樹三菱重工広島 投手
3位野村 大樹早稲田実高 内野手
4位板東 湧梧JR東日本 投手
5位水谷 瞬石見智翠館高 外野手
6位泉 圭輔 金沢星稜大 投手
7位奥村 政稔三菱日立PS 投手
育1渡辺 陸 神村学園高 捕手
育2岡本 直也 東農大北海道 投手
育3重田 倫明 国士舘大 投手
育4中村 宜聖 西日本短大付高 外野手


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