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佐々木朗希(大船渡)、「甲子園は難しい」の声

2019年04月29日

4/29、日刊ゲンダイ38面「小倉清一郎の鬼の秘伝書」より

佐々木 朗希 (大船渡高・投手)
189cm・右投右打・動画

数年にわたり、神奈川県の湘南学院で臨時コーチを務めている。先に行われた春の県大会はベスト16。夏のシード権は得たものの、何か物足りない。

左腕エースの古謝ら見どころのある選手が何人かいる。それが、学年が上がるにつれて、成長するどころか、停滞してしまう。練習をサボるわけではないが、最上級生になると、大きな顔をするようになり、自主性がなくなってしまうのだ。

横浜高時代に教えた筒香(DeNA)や近藤(日本ハム)は、学年が上がるにつれ、練習量が増えていった。「プロ志望だから意識が高い」と言われれば、そうかもしれない。

ただ、湘南学院にも大学や先のレベルで野球を続けられそうな選手がいる。今やらないともったいない。これは強豪校にもいえる。現状に満足してしまい、先に進もうとしない。ガツガツしていないというか、これが最近の高校生の気質といえる。

今話題の最速163キロ右腕・大船渡(岩手)の佐々木(動画)を映像で見た。しなやかな投球フォームは、文句のつけようがない。特に、左足がアゴの高さまで上がってくるのがいい。普通はあそこまで高く上がらない。股関節が柔らかく、下半身が強い証拠。あの躍動感が爆発的なスピードを生んでいる。

松坂(中日)とは違うタイプだ。近いのは大谷(エンゼルス)で、高校時代を比較しても遜色ない。問題は大船渡が本気で夏の甲子園に行きたいか。それとも佐々木を壊さないため、大事に温室に入れたまま高校生活を終わらせるか、である。

岩手には盛岡大付や花巻東といった私学の強豪校が複数存在する。大船渡が甲子園へ出場するには、3点をもぎ取り、2点以内に抑えること。佐々木の「連投」が必須条件になる。

先週20日に行われた仙台育英との練習試合は4回途中75球で降板した。大事に扱われているのが分かるが、5、6月の土、日の練習試合で一度ずつでいいから、「完投の連投」をすることだ。課題がスタミナ面だとすれば、これでは足りないが、最低限は必要な備えになる。

慣れとは怖いもので、序盤に155キロ出ていた球速が、終盤に150キロに落ちると、目が慣れた打者は、ある程度はスピードについていけるようになる。これが145キロに落ちた場合、「10キロ減」効果で打者にはかなり遅く感じ、打たれてしまうかもしれない。

1試合を投げ切るスタミナ、連戦を勝ち抜くスタミナ、猛暑を投げ抜くスタミナをつけること。これをなくして甲子園出場は難しい。球界の宝を壊したくない気持ちと葛藤するだろうが、これだけの才能を預かった大船渡の監督には、覚悟と準備が求められている。



上の記事は松坂大輔の育ての親として有名な小倉清一郎氏が書いたものです。

佐々木君のスカウト評はこちら

佐々木君のピッチング動画はこちら


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