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高卒2年目・山口(広島)が1軍デビュー、大器の予感

2019年05月08日

5/8、スポニチwebsiteより (source)

2017広島ドラフト2位 山口 翔
熊本工高・投手・動画

高卒2年目の広島・山口翔投手(動画)が7日の中日戦でプロ初登板を果たした。5点ビハインドの5回から2イニングを投げ最速149キロを計測するなど2三振を奪う無失点デビュー。球団では過去にも前田(現ドジャース)や今村が同じ高卒2年目でブレークしており、新星誕生を予感させた。

広島の投手にとって「高卒2年目」は、その後の活躍に向けた、一つのキーワードでもある。熊本工から入団した2年目の右腕・山口は、デビュー戦を無失点で終えると極度の緊張から解放された。 「2軍とは違う雰囲気で景色も違う。フワフワして、いつも以上の力は出せなかった。(無失点で終え)ホッとしました」

出番は5点ビハインドの5回にやってきた。プロ第1球に選択したのは最大の武器である真っすぐ。阿部に投じたが144キロと想像以上に走っていなかった。変化球をうまく使い、最後はスライダーで左飛。続く高橋に左前打、遠藤に死球を与え一、二塁とピンチを招いたが加藤を145キロ速球で一ゴロ。大野雄をスライダーで見逃し三振に仕留め切り抜けた。

2イニング目の6回は3打席連続安打していた平田を143キロで二ゴロに打ち取り京田は144キロで一ゴロ。大島、ビシエドに連打されたが、阿部に対し、この日最速となる149キロ速球を外角に制球し見逃し三振を奪った。 「相手を過大評価せずに、自分の投球だけを考えた。高めに浮いたら簡単に持って行かれるということも経験できました」

昨オフから力強さを求めて、投球フォームにワインドアップを導入したが、1軍に抜てきされた今春キャンプでは「フォームがバラバラです」と悩める日々。猛練習が続く日南1次キャンプの終盤では、連日のブルペン入りにより疲労もピークに。「疲れがたまっていたんで」と何とも現代っ子らしい理由からノーワインドアップに戻すと、真っすぐの球威がよみがえり、幸運にも現在の投球フォームの基礎ができあがった。

広島では、過去にも前田や今村が高卒2年目で台頭し昨季はアドゥワが53試合に登板してブレークした。山口が「この流れを後輩たちにつなぎたい。途切らせたくないんです」と誓って迎えた2年目。先輩からのバトンを受け継ぐ確かな新星が現れた。

(5月7日 セ・リーグ 中日 6-0 広島)


下は2017ドラフトで広島が指名した選手です。2位指名・山口君のスカウト評はこちら

広島の2017ドラフト指名選手
1位 中村 奨成 広陵高 捕手
2位山口 翔熊本工高投手
3位ケムナブラッド誠日本文理大投手
4位永井 敦士二松学舎大付高外野手
5位遠藤 淳志霞ヶ浦高投手
6位平岡 敬人中部学院大投手
プロ入り後の成績


draftkaigi at 06:00│ │広島 
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