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あのドラフト選手は今、片山大樹(ドラフト4位)

2019年05月30日

デイリースポーツ3面「密着仕事人」より

1992阪神ドラフト4位 片山大樹
徳山商高・捕手

典型的な裏方稼業と言っていいだろうか。片山ブルペン捕手(1992阪神4位)は自身の左手の人さし指を見ながら、柔和な笑みを浮かべた。

「ほぼ死んでいますね(笑い)。これでご飯を食べているようなもの。この1本でね」。今季でブルペン捕手19年目。人さし指は太く腫れ上がり「冬は冷たくなる」と笑うほど感覚はない。阪神の投手陣を支え続けてきた男の勲章だ。

92年度ドラフト4位でプロ入りするも1軍出場機会はなかった。00年に現役引退。「きれいな言い方をすれば、現役8年間チームに貢献できなかった。ここからは働かないとアカンという気持ちで入ったのは覚えています」。翌年から現職を務めている。

春季キャンプでは1日の大半をブルペンで過ごす。シーズンでは正午頃に球場入りし、1日約200球を受ける。試合前は先発投手のブルペン投球を受け、試合中はブルペンで中継ぎ投手の準備をサポートする。

「選手から聞かれたら自分の思っていることを伝えるだけ。聞かれないのに、ここはこうだよとかは言わない。僕はピッチャーのいい時の状態を頭に入れている。それが悪くなってきたら、いい時はこうだったよと」

若い頃、ブルペンでは皆が先輩だった。だが、自分が年上となり、現在の投手陣は若手の台頭が目立つ。「僕に言いづらいこともあると思う。そういうのをなくして、大樹さんお願いします、と来る。そういうのを大事にしたい。積極的に若い子と話をして、たまにはご飯に行ったり」。細やかな気配りで信頼関係を構築している。

捕球時に声を出すのが自身のスタイル。その原点は、意外なものだった。「18歳の頃、キャッチングがめちゃくちゃ下手くそで、(捕球時に)パス、パス言っていて。恥ずかしいから最初、パチンって(声に出して)言っていた。そこから癖になって」

00年の日米野球には、ブルペン捕手として参加。志願してダイヤモンドバックスなどで活躍したランディ・ジョンソンの球を受けた。捕球の度に「オイ」と声を出し、左腕から「サンキュー、ミスター・ホイって言われてね(笑い)」。何物にも代えがたい経験は貴重な財産として胸にしまっている。

やりがいを感じるのは、球を受けた投手がマウンドで輝く瞬間。「自分が(球を)受けてグラウンドに出したピッチャーが活躍するのが一番うれしい。全員が全員、活躍できるわけではないけど、精いっぱい僕らもサポートできたら。(投手の)全員が活躍してくれればいい」。自然と口調は熱を帯びた。

「優勝しないとダメやと思っていますね。優勝したい。僕らも一緒に戦っていると思っている。何とかいい結果が残せるように、どれだけ手伝いができるか」。長年の経験を伝え、選手とともに悲願へ歩んでいく。



下は1992ドラフト会議で阪神が指名した選手です。片山大樹は4位指名入団。プロでの成績はこちら

阪神の1992ドラフト指名選手
1位安達 智次郎村野工高投手
2位竹内 昌也NTT東北投手
3位米村 和樹熊本商大付高投手
4位片山 大樹徳山商高捕手
5位山本 幸正堀越高投手
6位塩谷 和彦神港学園高捕手
7位山下 和輝プリンスホテル外野手
8位豊原 哲也小倉東高外野手
プロ入り後の成績


draftkaigi at 07:00│ │阪神 | あのドラフト選手は今・・・
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