森下暢仁(明治大)、佐々木ドラフトに風穴開けた
2019年06月19日
6/19、夕刊フジ終面より
決勝進出自体38年ぶりの大一番で、明大・森下(動画)は最速152キロの速球にカーブ、チェンジアップなどを織り交ぜ、10三振を奪い105球で1失点完投勝利。大会最高殊勲選手賞と最優秀投手賞を両取りした。
優勝会見で森下が「まだまだレベルアップして、秋も優勝して、神宮大会で日本一を目標に置きたいと思います」ときまじめに答えていると、善波達也監督が「ドラフトのこととか言っちゃえよ。“高校生には負けねぇ~ぞ”とかさ」とまさかの横やり。森下は「高校生には負けられない」と“言わされた感”満載で答えた。
会見後、気になる高校生を聞かれた森下は「注目されている163キロの佐々木」と即答。いまや今秋ドラフトで人気を二分するとみられる高校生を、監督ともどもライバル視しているようだ。
森下は「高校生とは4つ年の差がありますし、いろいろ経験できている。大学4年間も悪くない。たくさん成長したと思っている。大学に入って野球を学んだので」と意地をのぞかせる。大分商高3年時には、甲子園出場を逃しながら高校日本代表に選出され、プロの評価も高かったが、明大進学を選択した。それだけに負けられないという思いは強い。
佐々木は163キロをマークしたことで騒がれ、日本ハムは早くも、10月17日のドラフト会議で1位指名することを明言。しかし甲子園に出場したことはなく、大舞台でどれほど活躍できるかは未知数といえる。発達途上の体に驚異的なポテンシャルを秘めているが、高校生だけに故障のリスクと背中合わせ。育成下手な球団に入れば、才能を開花できずに終わる可能性もある。
一方の森下は最速155キロに加え、多彩な変化球を駆使。巨人はこの日、都内でスカウト会議を開き、森下を「Aランク」としてリストアップした。
長谷川国利スカウト部長は「いいのは分かっている。高校のときからずっと追いかけてきた。(高校時代も)プロ志望届を出せば、2番目ぐらいで上がっていた選手だった。内野手としても、投手ではないような動きができるし、野球センスがすごくいい」と絶賛する。
そんな森下に、スタンドで観戦した明大伝説のOB陣も大きな期待を寄せる。明大野球部OB会長で元大洋(現DeNA)監督の土井淳氏は「見た限りでは超一流。技術面だけではなく、精神面も兼ね備えている。練習を見ていると、自分自身の感覚で、考えて反省しながら次に向かっている」と評価する。
かつての中日のエースでプロ通算215勝を誇り“フォークの神様”の異名を取った杉下茂氏も明大OBで、「投手がしっかりしているから、いいゲームができる。非常にまとまっていて、いいですね」とご満悦。8回まで87球で完封目前も、9回に1点を失った森下に「欲をいえば、へばらずに、7回ぐらいからペースがガ~ンと上がるような投手になってほしい。それが完投のコツ」と課題を突きつけた。
明大は近年も、川上憲伸(1997中日1位)、野村祐輔(2011中日1位)、柳裕也(2016中日1位)らドラフト1位の投手を輩出している。土井氏は「森下君はその3人の大学時代と同レベル。フォームがきれいで、球にキレがある」と評する。
杉下氏は「憲伸は中日に入ってから伸びましたよ。森下君もまだまだこれからでしょう。見たところひ弱い感じ(180センチ、75キロ)がする。どちらかというと上半身で投げている。下半身を強くして、下半身で踏ん張ってから腕を振れば、もっと体を使える」と注文をつけた。
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森下 暢仁 (明治大・投手) 180cm・右投右打・動画 |
決勝進出自体38年ぶりの大一番で、明大・森下(動画)は最速152キロの速球にカーブ、チェンジアップなどを織り交ぜ、10三振を奪い105球で1失点完投勝利。大会最高殊勲選手賞と最優秀投手賞を両取りした。
優勝会見で森下が「まだまだレベルアップして、秋も優勝して、神宮大会で日本一を目標に置きたいと思います」ときまじめに答えていると、善波達也監督が「ドラフトのこととか言っちゃえよ。“高校生には負けねぇ~ぞ”とかさ」とまさかの横やり。森下は「高校生には負けられない」と“言わされた感”満載で答えた。
会見後、気になる高校生を聞かれた森下は「注目されている163キロの佐々木」と即答。いまや今秋ドラフトで人気を二分するとみられる高校生を、監督ともどもライバル視しているようだ。
森下は「高校生とは4つ年の差がありますし、いろいろ経験できている。大学4年間も悪くない。たくさん成長したと思っている。大学に入って野球を学んだので」と意地をのぞかせる。大分商高3年時には、甲子園出場を逃しながら高校日本代表に選出され、プロの評価も高かったが、明大進学を選択した。それだけに負けられないという思いは強い。
佐々木は163キロをマークしたことで騒がれ、日本ハムは早くも、10月17日のドラフト会議で1位指名することを明言。しかし甲子園に出場したことはなく、大舞台でどれほど活躍できるかは未知数といえる。発達途上の体に驚異的なポテンシャルを秘めているが、高校生だけに故障のリスクと背中合わせ。育成下手な球団に入れば、才能を開花できずに終わる可能性もある。
一方の森下は最速155キロに加え、多彩な変化球を駆使。巨人はこの日、都内でスカウト会議を開き、森下を「Aランク」としてリストアップした。
長谷川国利スカウト部長は「いいのは分かっている。高校のときからずっと追いかけてきた。(高校時代も)プロ志望届を出せば、2番目ぐらいで上がっていた選手だった。内野手としても、投手ではないような動きができるし、野球センスがすごくいい」と絶賛する。
そんな森下に、スタンドで観戦した明大伝説のOB陣も大きな期待を寄せる。明大野球部OB会長で元大洋(現DeNA)監督の土井淳氏は「見た限りでは超一流。技術面だけではなく、精神面も兼ね備えている。練習を見ていると、自分自身の感覚で、考えて反省しながら次に向かっている」と評価する。
かつての中日のエースでプロ通算215勝を誇り“フォークの神様”の異名を取った杉下茂氏も明大OBで、「投手がしっかりしているから、いいゲームができる。非常にまとまっていて、いいですね」とご満悦。8回まで87球で完封目前も、9回に1点を失った森下に「欲をいえば、へばらずに、7回ぐらいからペースがガ~ンと上がるような投手になってほしい。それが完投のコツ」と課題を突きつけた。
明大は近年も、川上憲伸(1997中日1位)、野村祐輔(2011中日1位)、柳裕也(2016中日1位)らドラフト1位の投手を輩出している。土井氏は「森下君はその3人の大学時代と同レベル。フォームがきれいで、球にキレがある」と評する。
杉下氏は「憲伸は中日に入ってから伸びましたよ。森下君もまだまだこれからでしょう。見たところひ弱い感じ(180センチ、75キロ)がする。どちらかというと上半身で投げている。下半身を強くして、下半身で踏ん張ってから腕を振れば、もっと体を使える」と注文をつけた。
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