鈴木寛人(霞ヶ浦)に11球団集結、ロッテ高評価
2019年07月21日

鈴木 寛人 (霞ヶ浦高・投手) 185cm・右投右打・動画 |
最高気温31度の土浦で、国内11球団のスカウトが熱い視線を送った。今大会初登板となったプロ注目の右腕、霞ケ浦の鈴木寛人投手が自己最速を2キロ更新する150キロをマークし、10回を9安打完封。茨城大会4回戦で藤代に1-0でサヨナラ勝ちした。
「ちゃんと指にかかれば(直球が)いい感じだったし、スライダーもよかった。でもボールが多かったし、60点です」。足がつりながらも165球を投げ抜き、12奪三振、4四死球。自己評価は厳しかったが、スカウト陣は高く評価した。
球場の表示は148キロだった投球が手元のスピードガンでは150キロを計測していたロッテ・永野チーフスカウトは「スライダーの切れがあって、低めに丁寧に投げていた。パワータイプで、まだ体が大きくなっていくはずだし、伸びるでしょう」と期待した。
186センチ、79キロの体から、ゆったりしたモーションで投げ込む本格派。2年秋までは一部で名の知られた存在だったが、最後の夏に台頭。“150キロ組”に仲間入りだ。昨夏の甲子園でブレークした大型右腕、浦和学院・渡辺勇太朗(西武)の姿が重なり、さらなる成長の可能性を秘める。
8強入りで、2015年以来、4年ぶり2度目の夏の甲子園出場へ前進。鈴木寛が目標と公言する2学年上の遠藤淳志(広島)も育てた高橋祐二監督は「鈴木がどれだけ勝たせてくれるかなと思っている。連投もきくし、これから」と見据えた。
大船渡・佐々木、星稜・奥川、横浜・及川、創志学園・西の「四天王」だけではない。この夏、茨城には鈴木寛がいる。
(7月20日 茨城大会4回戦 霞ケ浦 1-0 藤代)

draftkaigi at 08:20│
│ロッテ