奥川恭伸(星稜)、阪神「モノが違う」
2019年07月22日

奥川 恭伸 (星稜高・投手) 182cm・右投右打・動画 |
9点差が付いた四回。星稜のエース、奥川(動画)が赤の投手用グラブを装着し、マウンドに上がるとスタンドから歓声が巻き起こった。今夏の初登板がようやく巡ってきた。「きょうは打てなくて気持ちの面で落ち込んでいた部分があったので、投げる方で何とか取り返したい思いで、マウンドに行きました」
四回先頭の2番・谷重への初球がいきなり150キロ。4球目の156キロで空振り三振に仕留めると、続く3番・二宮への初球はなんと158キロを表示。これまで152キロを6キロも更新する自己最速(阪神スカウトのスピードガンは153キロ)を出した。三振は「狙っていた」と直球に力を込め、6者連続の奪三振ショーで試合を締めくくった。
刺激を受けているのは、4月のU18日本代表候補合宿で一緒だった大船渡・佐々木の存在だ。163キロ右腕の2、3回戦での投球は、合間を縫って目を通したという。「佐々木くんはスピードボールが注目されているけど、自分は違った部分で勝負してこの夏を勝ちきる。甲子園で会いたい」
球速にはこだわらず、全体的なバランスやコンビネーションを重視しているが、夏の初登板で自身も驚きの球速をたたき出した。この日は大船渡・佐々木、横浜・及川、創志学園・西の「高校四天王」がそろって登板し、全員が聖地に一歩近づいた。ライバルたちとの“再会”に向けて、奥川のギアは、ここから加速していく。
▼阪神・筒井スカウト
「モノが違う。春先に力んで高めにいっていた150キロとは違って、コース、高さともに、ある程度のところにきての球速というのは春と違うところ。今後も期待したい」
(7月21日 石川大会3回戦 星稜 12-0 金沢大付


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│阪神