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西純矢(創志学園)に7球団、ロッテ・阪神が高評価

2019年07月28日

7/28、日刊スポーツ7面より

西 純矢 (創志学園高・投手)
183cm・右投右打・動画

今秋ドラフト1位候補の西純矢投手(動画)を擁する創志学園が、岡山大会準決勝で倉敷商に0-2で敗れた。西はNPBスカウト7球団が視察する中、8回を投げ10奪三振。自己最速の154キロをマークしたが10安打を浴び、2年連続夏の甲子園は夢と消えた。

試合後、涙をこらえ、笑顔で気丈に振る舞った。「最後は自分で打たれて。悔いはありません」。倉敷商の手堅い試合運びに屈した。6回1死二、三塁から犠飛で先制点を献上。中盤には、炎天下の疲労からか「腕が振れなくなってしまった」。7回にも連打を浴び、2点目を献上した。

容赦ないヤジが自分を変えた。「甲子園での批判があったから今の自分がある」。昨夏の甲子園、派手なガッツポーズを連発。批判の声は西の耳に届いた。秋の地方大会でも、仲間のミスや審判の判定に不満があれば表情に出し、観客からは容赦なくヤジを浴びた。

「ヤジを受けてプラスに考えた。自分みたいな投手を気にしてくれた」。前向きに、以降は局面での対処を問うディスカッション形式のメンタルトレーニングで精神面の強化に励んだ。

成長した姿を見せた。3回、三塁手の冨田光哉が失策。2死一、三塁のピンチとなったが、自ら後輩を励ましに行く姿がそこにはあった。高校最後の試合、西を包んでくれたのは大勢の観衆からの拍手だった。「良く思われなかったこともあったけど、拍手で終われて良かったです」。

進路は「これから考えます」としたが、プロ志望届を出す可能性が高い。「悔しい結果になりましたけど、楽しかったです」。感情を荒らげることなく、この夏516球を投げ抜いた。エースの成長がそこにはあった。

▼ロッテ・黒木スカウト
「(西について)150キロ超えが10球。いい力み方というか、力の入れ方がいい。(この夏は)段階を踏んで良くなっている。力の入れ方とフォームが合っている。野手の失策を自分から声をかけてフォローができていて、その後の投球につながっている」

▼阪神・山本スカウト
「(西について)精神的に大人になった。見てきた中で一番真っすぐに力がある」


(7月27日 岡山大会準決勝 倉敷商 2-0 創志学園)



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draftkaigi at 07:02│ │阪神 | ロッテ
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