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スカウトの逆襲、佐々木朗希(大船渡)

2019年08月11日

8/11、日刊ゲンダイ27面「スカウトの逆襲」より

佐々木 朗希 (大船渡高・投手)
189cm・右投右打・動画

日本の情報提供者から電話がかかってきた。現在は甲子園大会の真っ最中。大阪は連日、35度を超す猛烈な暑さが続いているそうだ。勝ち上がるごとに日程はタイトになり、投手は連投を強いられる。ネット裏のプロ野球のスカウトも、金の卵が潰れないかヒヤヒヤらしい。

米国の高校生の大会が行われるのは週末に限られるし、9回でなく7回制。選手の体を考慮しているからだが、日本はなぜ、戦前から続く旧態依然としたシステムを変えようとしないのか。地方大会をもっと早い時期に始めたり、甲子園大会にしてもベスト8が出そろった時点で解散、1週間後に再開したりすることはできないのか。

情報提供者とそんな話をしていて、ふと、心配になったのが100マイル(161キロ)の剛速球を投げる大船渡・佐々木朗希(動画)のことだ。

岩手大会の決勝を回避して敗退。大阪のうだるような暑さの中、肩や肘を酷使せずに済んだのは幸いだが、今月下旬には韓国でU18のワールドカップが行われる。情報提供者によれば、週明けにも代表メンバーの選考会があるらしいが、佐々木はおそらく選ばれるというのだ。

岩手大会決勝で投げなかった理由を、大船渡の監督は「故障する確率が高いと判断した」と説明したという。しかし、甲子園出場のかかった試合で登板しなかったということは、すでに肩か肘を痛めている可能性もある。

昨秋は股関節を痛めているそうだし、肩肘でなければ、それ以外の部分が悲鳴を上げていたのかもしれない。なにしろ4回戦では160キロをマークして194球も投げていたのだ。米国であればメディアが「abuse(虐待)」と大騒ぎするところだ。

仮にU18のメンバーに選ばれたとしても、佐々木には辞退してもらいたいというか、辞退すべきだと思う。

日本人は日の丸を背負ったスポーツの国際大会が大好きだ。ファンは注目するし、首脳陣も何より勝利を優先した選手起用をする。大阪桐蔭の藤浪(現阪神)や秀岳館の田浦(現ソフトバンク)は3連投を経験。作新学院の今井(現西武)は直前の甲子園で616球を投げているにもかかわらず、台湾との決勝戦に先発して5回を投げた。

わたしの横のメジャースカウトは、試合前だというのにブルペンで100球近く投げ込む今井を制止しようともしなかった日本ベンチを指さして「人殺し!」と叫んだくらいだ。韓国に行く以上、フル回転を覚悟しなければならないが、故障の可能性もある体で勝利最優先の起用に耐えられるとは思えない。その将来を考えても、佐々木はやはり出場を辞退すべきだと思う。



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draftkaigi at 07:01│ │高校 
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