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奥川恭伸(星稜)、最大6球団1位指名も

2019年08月24日

8/24、日刊ゲンダイ終面より

奥川 恭伸 (星稜高・投手)
182cm・右投右打・動画

惜しくも優勝には届かなかった。22日の甲子園決勝。星稜の奥川恭伸(動画)は履正社相手に5点を奪われ、準優勝に終わった。

三回、履正社の4番・井上に逆転3ランを浴びた。投球のテークバック時に右手が足に当たり、スライダーが高めに浮いた。奥川は「あの1球が悔しい。完全に失投だった」と涙をのんだが、この大会で最も注目を浴びた剛腕はこの夏、プロの評価をさらに上げた。甲子園を総括するスカウト会議を行った多くの球団が、奥川の評価を1ランク上げているのだ。

巨人の長谷川スカウト部長が「球威、変化球のキレ、安定感があり、素晴らしい」と言えば、西武の渡辺GMは「すごくいい投手。1位で何球団か重複することになるだろう。コントロールが良くなったし、無駄球が減った。いろいろな面でこの夏で一回り大きくなった」と評価。

楽天の後関スカウト部長も「もともとスピードも変化球のキレもあったが、この夏は全般的に凄くよくなった。高校生でも即戦力に近い感じのものはある」と話した。

オリックスの由田スカウトもこう言う。「春より甘いボールが減り、力んでも球が浮いたり、シュート回転しなくなってきた。全体的に低めにボールが集まるようになり、縦のスライダーもさらに割れるように落ちている。最大の武器は、左右打者へのアウトローへの制球力。左打者の膝元へのスライダーにしても、プロでもあのコースに投げられる投手はなかなかいない」

さらにセ球団の関係者は「完成度の高さは、大船渡・佐々木よりも上。ケガさえなければ、1年目から10勝できる力はある。甲子園前は佐々木人気が高かったが、夏に飛躍を遂げた奥川に指名が集中する可能性は十分にある」と、こう続ける。

「かねて、密着マークしていた中日や、甲子園のスター選手が欲しい阪神は垂涎の的。佐々木を評価していた巨人も、甲子園のヒーローという付加価値がついたことで、奥川に傾く可能性はある。ロッテ、西武も高く評価し、ソフトバンクもU18が開催される韓国に、スカウト全員を入れ替わりで派遣する。U18での佐々木や、秋のリーグ戦での森下(明大)の動向次第では、最大6球団程度の1位指名もあります」

中でもプロの評価を上げたのは、3回戦の智弁和歌山戦の投球だ。延長十四回165球を投じ、23奪三振で完投した。十一回には足をつりながら154キロを連発し、続く十二回は3者連続三振。延長十四回に150キロを投じる姿は鬼気迫るものだった。

「もともと投げ方や肩関節の柔軟性の点で、PL学園時代の前田健太(現ドジャース)に重ね合わせるスカウトが多かった。この夏は直球、変化球の球威、キレ、制球、すべてがレベルアップ。ときに、上から見下ろすようなマウンドさばきも見せた。田中将大(現ヤンキース)がかつて高校時代に見せた凄みが出てきました」(スポーツライター)



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