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佐々木朗希(大船渡)、スカウトは投げ込み不足指摘

2019年08月29日

8/29、夕刊フジ終面より

佐々木 朗希 (大船渡高・投手)
189cm・右投右打・動画

「昨日、レベルの高い打者を相手に投げられたのはよかった。これからは慣れない場所でのプレーになるが、自分たちの力を出し切って世界一を獲りたい」。27日、都内のグラウンドで合宿最終日の調整を終えた佐々木(動画)。そう力強く宣言したが、右手中指の第1関節は白いテーピングでぐるぐる巻きに固められていた。

前日26日の大学代表との壮行試合で、登板前のブルペンでの投球練習中に「右手中指に違和感を覚えていた」とチームは把握していたが、そのまま登板。打者3人に12球を投じた。結果的に2イニングを投げる予定を1イニングに短縮することになった。「投げられないほどの違和感はなかった。大したことはない」と佐々木。

今大会からチームには整形外科医が常時帯同している。チーム広報を務める日本高野連の竹中雅彦事務局長は「本人はやる気満々だったが、これ以上悪化させてもいけないので、医師の見立てに従って登板予定を切り上げることになった。向こうで投げられなくなってはどうしようもない。当面はノースローで調整することになりそう」と登板を短縮した理由を語った。

実際、この日の佐々木はキャッチボールも行わず、22日の甲子園決勝まで登板し疲労の回復を優先している星稜・奥川恭伸投手と一緒にノースローでランニングメニューなどをこなした。

「マメは初めてできた」という佐々木の申告以上に状態は深刻だ。ボールと爪の間で圧力が掛かり指先にできるマメは、プロの投手にも多く見られる。だが、今回の佐々木の場合、写真で確認できる限りでは中指の指先の皮がめくれて出血している。

チーム関係者によると佐々木の中指は「マメが完全に潰れている状態」という。ある外科医によると「体の末端である指先のケガの治癒を促進するには、周囲の血行をよくすることが必要。マメが潰れた場合、治り方は個人差があるので一概にはいえないが、キャッチボールができるまで1週間前後かかるパターンが多い」という。

ケガの発生から1週間でキャッチボール、さらに実戦の強度での投球が可能になるには数日がかかる。それだけに30日~9月3日の1次ラウンドでの登板は考えづらい。経過が順調だった場合でも、同月5日以降のスーパーラウンドと同月8日の決勝戦に照準を合わせざるを得ない。

令和の怪物とまでいわれる佐々木の将来性は疑いようのないところだが、気になるのはまだ全国レベルでは結果を残していないところ。大舞台での経験はスター選手へと成長するためには欠かせないが、佐々木はその機会をまだつかむことができていない。現状では巡り合わせに恵まれていない投手になってしまっている。

佐々木に関して投手出身のパ・リーグ球団スカウトは「指先にマメをできにくくするためには、春先にある程度球数を投げて刺激を繰り返して固くする必要がある。まあ、投げ込んでいてもマメができるときはできるんですが・・・」と剛腕の事実上の戦線離脱に、ネット裏も眉を寄せている。

「自分の大会が終わってからの練習が不足していたんじゃないかと思えてしまうんですよね」と同スカウト。大船渡高での佐々木は7月の岩手県大会決勝の登板を回避するなど、一部で「過保護」と批判の声があがるほど、極力肩やひじに負担を掛けないよう配慮され、投げ込みが制限されてきた経緯もある。

他のスカウトは「怖いのは指先が完治しないまま日の丸への責任感で登板して、本来とは違う腕の振りのまま投げ続けて肘や肩に不要な負担を掛けること。本来の状態に戻らなければ勇気を持って『投げられません』という勇気を持ってもらいたい」という。代表チームとプロ側は18歳の指先に神経をとがらせる日々が続きそうだ。



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