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横田慎太郎(阪神)、現役引退を表明

2019年09月22日

9/22、スポーツニッポン1面より

2013阪神ドラフト2位 横田慎太郎
鹿児島実高・外野手

どれだけ重く、苦しい決断だったか。阪神・横田慎太郎外野手(2013ドラフト2位)が野球をやめる。6年間、泥だらけにしてきたユニホームを脱ぐ時が来てしまった。

高卒4年目だった17年2月。1軍メンバーに名を連ねた沖縄春季キャンプ中に頭痛の症状を訴え、脳腫瘍が判明。半年の闘病生活を経て、8月下旬には症状が消え安定した状態となる「寛解」と診断され、9月3日に虎風荘に戻り、リハビリを開始した。

育成契約で再起を期した18年の春季キャンプで屋外フリー打撃を再開。守備でシートノックに入り、ホームでの公式戦ではベンチ入りして仲間に声援を送るなど、実戦出場へ向けて着実にステップを踏んできた。

「背番号24を取り戻す」。胸に刻んできた言葉だ。地元・鹿児島では、見知らぬ人から声をかけられることも増えた。「試合に出て恩返ししたい」。誰かのために、という思いは日々強くなった。一方で、走攻守で試合出場できる状態にはいまだに至っておらず、今季もここまで公式戦出場はない。来季へ目を向けた時、心身ともに限界を感じ、自ら区切りをつけた。

ポテンシャルの塊と言えるその体躯に誰もが夢を見た。入団3年目の16年。春季キャンプから実戦で圧倒的な結果を残して就任1年目だった金本監督の目に留まり、開幕スタメンを奪取した。3月25日の開幕戦でプロ初盗塁、同2戦目にはプロ初安打もマークするなど、1軍で38試合に出場し存在感を示した。

「もう一度、甲子園で暴れ回る」。その時のために本拠地での登場曲は昨年から、ゆずの「栄光の架け橋」に変更。大切な1曲だった。「入院中、抗がん剤、放射線治療の影響で今までできていたことができなくなった。自力で立ち上がれなかったり、目の前にあるものが取れなくなったり…」。心が折れかけた中で、背中を押してくれた歌だった。

「本当に力をもらった曲。この曲で打席に向かいたいんです」。鳴尾浜の室内練習場にバットと小型スピーカーを持って向かうことが当たり前になった。「曲を流してイメージしてます」。聖地へとつながる「架け橋」をただ信じて、懸命にバットを振り続けた。

球団は、セカンドキャリアに関してもサポートする考えで、本人の意思を尊重し今後の進路は決まる。ファンに最後の別れを告げる引退セレモニーも検討している。振り返れば、すべてを出し切ったと思える6年。数え切れない夢を背負ったまま、横田は、野球をやめる。



下は2013ドラフトで阪神が指名した選手です。2位指名・横田慎太郎のスカウト評はこちら

阪神の2013ドラフト指名選手
1位岩貞 祐太横浜商大投手
2位横田 慎太郎鹿児島実高外野手
3位陽川 尚将東京農大内野手
4位梅野 隆太郎福岡大捕手
5位山本 翔也王子投手
6位岩崎 優国士舘大投手
プロ入り後の成績


draftkaigi at 07:00│ │阪神 | 戦力外通告
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