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スカウトの逆襲、「スカウトは本音を言わなきゃ」

2019年09月23日

9/23、日刊ゲンダイ24面「スカウトの逆襲」より
ドラフトが1カ月後に迫り、各球団とも1位指名を誰にするか、煮詰めているころだと思う。高校生の佐々木(動画)奥川(動画)か、大学生の森下(動画)か、ウチはパソコンおたくのエラいさんが最終決定するだろうが、3人のうちの誰にいっても競合は必至。問題は、クジで外れた場合の1位指名や、2位以下をどうするかだ。

この前のスカウト会議で、オレは自分が担当する地区の高校生野手を思い切り売り込んだ。ゆくゆくは、球界を代表するスラッガーに化ける要素がある。ぜひ、外れ1位か、2位で指名すべきだってね。

エラいさんは「数字がどうも・・・」なんて渋ってたけど、お構いなし。自分が担当したいまの4番打者が高校生だったときの雰囲気にソックリだって我が物顔で言ったんだ。で、会議が終わった直後のこと。後輩のスカウトが「よく、あんなこと言えますね」と声を掛けてきた。

スカウトとしては中堅どころだが、ここ4、5年は会議で推した選手がからっきし。獲得した選手は働かないわ、蹴飛ばした選手は他球団で芽を出すわで散々。すっかり自信を失ったのか、最近は会議でも静かにしている。

そいつに「だって先輩が引き合いに出したいまの4番って部長が推して取った選手でしょう。なのに、さも、自分が見つけてきたみたいに言うもんだから・・・」と言われて、ハタと気付いた。担当したのは確かにオレだけど、その選手は担当地区にいただけ。自分はむしろ獲得に消極的だったことを思い出したんだ。

部長は会議でニヤニヤしながらオレの話を聞いてたけど、ホント、穴があったら入りたいって心境になった。後日・・・。部長とメシを食う機会があったんで、さすがに頭を下げた。いまの4番をさも自分が発掘したみたいな言い方をして申し訳ありませんでしたってね。

すると部長は「そうやって物事を自分の都合のいいようにとらえて前を向くおまえの性格は悪いことじゃないんだぞ」って、ケタケタ笑いながらこう言った。

「スカウトはたいてい1年契約だ。失敗が続くとエラいさんの方ばかり見るようになり、ヘタなこと言ってまた裏目に出たらどうしよう、契約してもらえないんじゃないかって、消極的になっちまう。けれども、スカウトが本音を言わなくなったら、球団にとってはマイナスだからな」

いつの間にか4番はオレが評価したと本気で思い込んでいた自分の性格が怖くなったが、部長の言うことを聞いて救われた気持ちになったのも事実。今度、後輩に会ったら、一度や二度の失敗なんて気にするな! 自分の意見は臆せず言わなきゃ意味がないぞって、言おうと思った。(プロ野球覆面スカウト)



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