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ドラフト1位に高校生7人、プロで成功するのは誰?

2019年10月27日

10/27、日刊ゲンダイ27面「小倉清一郎の鬼の秘伝書」より
17日、プロ野球ドラフト会議が行われた。1位の第1回入札は広島を除く11球団が高校生。結局、1位の12人中7人が高校生となった。

注目度ナンバーワンの大船渡・佐々木(動画)は、1位で4球団が競合し、ロッテに決まった。まだ手付かずの原石といった印象。少し負荷をかけたら壊れてしまいそうで、肩や肘などの故障を防ぐため、地道なトレーニングに時間をかける必要がある。

最速163キロの潜在能力は凄まじい。体ができ上がった時、165キロ以上を投げるであろうとんでもない可能性を秘めている。ロッテは高卒選手のデビューを焦らないイメージがある。じっくり育ててもらえそうで、佐々木にとっては好都合といえる。

3球団競合の星稜・奥川(動画)は高校生としては即戦力に近い。今夏には重心を落として投げられるようになり、球にスピンが利くようになった。高校生投手が通用するかは、使える変化球があるかというのが見極めのポイントになる。

奥川には一級品のフォークボールやスライダーがある。投手陣が弱いヤクルトなら、早ければ1年目の後半には一軍で出番が巡ってきそうだ。

西武で高卒1年目に16勝し、2、3年目も14、15勝を挙げた教え子の松坂(中日)は別格の成績だ。しかし「こんなものか」とプロの世界を甘く見てしまったところがある。20歳前後にじっくり練習できなかったことが、30代になってから故障がちになったことと関係しているのではないか、と思うことがある。必ずしもデビューが早ければいいというわけではない。

3球団競合の末に中日入りが決まった東邦・石川(動画)は長距離打者で足は速くない。

同じ内野手で私が注目しているのは、DeNAが一本釣りに成功した桐蔭学園・森(動画)である。俊足、強肩、勝負強い打撃もいい。足の速い野手は、早い段階で一軍の舞台に出てきやすい。スピードがある遊撃手という点で、1年目の小園(報徳学園→広島)に近い。

ただし、高卒野手が1年目から活躍するのは難しい。まずはプロの投手のスピードと変化球のキレについていけるか。変化球に体勢を崩された時に拾えるバットコントロールが必要になる。根尾(大阪桐蔭→中日)は今、それで苦しんでいるが、森はミート力を持ち合わせている。順調なら2年目の後半に台頭し、3年目に正遊撃手の大和を抜く力はある。

判断が難しいのは、阪神に外れ1位で指名された創志学園・西(動画)である。馬力が持ち味。プロで活躍する上で重要な要素であるスライダー、チェンジアップといった変化球も器用に操り、奪三振率は高い。プロでも変化球が通用すれば、化けるかもしれない。

オリックス興南・宮城(動画)巨人青森山田・堀田(動画)は、どちらも「外れ外れ」とはいえ、正直なところ、1位指名は驚いた。2球団の育成手腕が問われそうだ。



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