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巨人、美馬学(楽天)本格調査 争奪戦へ参戦

2019年10月28日

10/28、スポーツ報知終面より

2010楽天ドラフト2位 美馬学
東京ガス・投手

原巨人が、今季届かなかった日本一の奪回へ、補強の準備を着々と進めていた。水面下で動向を注視していた楽天・美馬(2010ドラフト2位)がこの日、FA権の行使を表明。これを受け、巨人の動きも一気に慌ただしくなった。来季の先発ローテーション候補として、獲得へ向けた本格的な調査へ乗り出す方針が固まったもようだ。

今季、巨人の先発陣で2ケタ勝利を挙げたのは、最多勝となる15勝の山口、11勝の菅野の2人だけ。メルセデスやシーズン途中に先発に転向した桜井が8勝を挙げたが、年間を通して調子の波があったこともまた事実で、先発ローテの軸となれる投手の補強は今オフの最重要課題に挙がっていた。

美馬は今季、150キロ近い直球にカーブ、スライダー、フォーク、チェンジアップと多彩な変化球を織り交ぜて楽天で唯一、開幕からローテを守り抜いた。25試合の先発で8勝5敗、防御率4.01となったものの、先発投手の好投の指針とされるクオリティー・スタート(QS=6回以上自責点3以内)を13度マーク。

規定投球回にもここ4年で3度到達し、今季は143回2/3を記録した。投手の分業化が進む近年のプロ野球において、安定して“イニングを食える投手”は貴重な存在と言える。

安定した投球を支えるのは制球力の高さだ。データを統計学的に分析し、選手の評価や戦略を考える分析手法である「セイバー・メトリクス」の観点で、投手の制球力を測る指標に「K/BB」というものがある。奪三振数を与四球で割ったものだが、今季の美馬は規定投球回に到達した両リーグ15投手でトップとなる4.67(2位は日本ハム有原の4.03)。

一般的に3.50を超えると優秀とされる数字で、群を抜いていると言える。大一番での勝負強さも頼もしく、13年の日本シリーズでは巨人と対戦して2戦2勝。楽天史上初の日本一に貢献し、同シリーズのMVPに輝いた。べテランらしい投球術は、戸郷、高橋、高田、古川ら有望若手の多い巨人においても模範的な存在になるだろう。

美馬自身は在京球団を志望しているという情報もあり、その条件にも合致する。すでにロッテが獲得への意思を表明し、楽天も宣言残留を容認するなど、複数球団での争奪戦となることは必至。今後、国内全ての球団との交渉解禁となる来月3日以降に条件提示なども行っていくとみられる。右腕の動向を注視していく。



下は2010ドラフトで楽天が指名した選手です。美馬学は2位指名され入団。プロでの成績はこちら

楽天の2010ドラフト指名選手
1位 塩見 貴洋 八戸大 投手
2位 美馬 学 東京ガス 投手
3位 阿部 俊人 東北福祉大 内野手
4位 榎本 葵 九州国際大付高 外野手
5位 勧野 甲輝 PL学園高 内野手
プロ入り後の成績


draftkaigi at 07:54│ │巨人 | FA
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