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秋山翔吾、メジャー低評価で楽天&ソフトB大攻勢

2019年11月08日

11/8、日刊ゲンダイ27面より

2010西武ドラフト3位 秋山翔吾
八戸大・外野手

「やはり評価はそれほど高くはないようですね」。マスコミ関係者がこう言うのは、西武から海外FA権を行使した秋山翔吾(2010西武3位)のことだ。

6日、米インターネットサイト「MLBトレード・ルーモア」が今オフのFA選手ベスト50と移籍先の予測を発表。秋山は日本人では唯一、ランクインしたものの、全体45位で、ダイヤモンドバックスと2年600万ドル(約6.5億円)で契約すると予想した。

同サイトは「中堅手としては最高の選択肢」としつつも、「日本のFA選手はいつも、メジャーで能力が発揮できるか疑問があるが、移籍初年度に32歳を迎えるからなおさらだ。メジャーで好条件を得られなくても、日本で複数年契約を結べる」と手厳しかった。前出のマスコミ関係者が言う。

「メジャーのFA市場は大物選手から順番に契約がまとまっていく。秋山の契約総額が2年600万ドル程度なら、レギュラーというよりもむしろ、『外野の4番手』といったところでしょう。代理人は田中将大(ヤンキース)を担当する腕利きのケーシー・クロース氏が務めるとはいえ、このクラスの選手は交渉のテーブルにつく時期が遅くなる傾向があります」

秋山が侍ジャパン入りして今回の「プレミア12」に出場する決断をしたのは、日の丸を背負って国の代表として戦いたいという意思に加え、メジャーの全30球団が視察する国際大会を通じ、自分自身をアピールしたい気持ちもあったのだろう。

大谷翔平(エンゼルス)や前田健太(ドジャース)は15年の前回大会に出場。特に前田は大会直後にポスティング申請し、ドジャース入りした。プレミア12で活躍することで、秋山に興味を示す球団が増え、多少なりとも条件が良くなるのなら、言うことはない。

しかし、秋山はカナダとの強化試合で右足薬指を骨折。出場を辞退したことで、その“思惑”は外れてしまった。足指の骨折程度なら、メジャー挑戦に支障は来さない。だが、気になるのは秋山の獲得を狙う国内他球団の動きだ。

さるセ球団の編成担当は「秋山はメジャー移籍を最優先としつつも、西武残留や国内他球団と交渉することを否定していない。骨折したことでメジャー挑戦のモチベーションが低下する可能性もある」と、こう話す。

「西武が4年20億円といわれる好条件を提示しているように、メジャーよりも日本の球団の方が条件はいい。秋山はこれまでの西武の低評価に不満を感じていたと聞いている。シーズン216安打を放ち、年間最多安打記録を更新した15年から5年連続で全試合に出場し、日本球界屈指の成績を挙げながら、今季の年俸は2.3億円。金持ち球団でなくとも、3億、4億をもらっていてもおかしくない選手です。とくに、ここ2年間、西武にリーグ優勝をさらわれているソフトバンクと楽天は、西武と同等かそれ以上の条件を用意しているといいます」

メジャーとの交渉が良い方向に向かわなければ、ライバル2球団が一気に攻勢をかけそうだ。



下は2010ドラフトで西武が指名した選手です。秋山翔吾は3位指名入団。プロでの成績はこちら

西武の2010ドラフト指名選手
1位大石 達也早稲田大投手
2位牧田 和久日本通運投手
3位秋山 翔吾八戸大外野手
4位前川 恭兵阪南大高投手
5位林崎 遼東洋大内野手
6位熊代 聖人王子製紙外野手
プロ入り後の成績


draftkaigi at 07:02│ │FA 
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