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スカウトの逆襲、健大高崎のサウスポーは買いか?

2019年11月18日

11/18、日刊ゲンダイ27面「スカウトの逆襲」より
ドラフトでヘタうってから、他のスカウトの動きが気になって仕方がない。オレの担当で7位指名する予定だった選手が、6位で他球団にもっていかれて以降、部長やただでさえ仏頂面のエライさんの視線が冷たいったらありゃしない。

本来ならこれまで以上に他球団のスカウトの動きに気を配らなきゃいけないところなのに、気になるのは自分の球団のスカウトの動向。同僚がオレの担当地区に割り込んできていないか、ひょっとしたら担当替えされるんじゃないかって気が気じゃないんだから我ながら情けないよ。

とりあえず15日は部長から「見ておけ」って言われた明治神宮大会をチェックしてきた。場所はネット裏。よりによって部長の隣さ。部長のもとには各地区の担当スカウトから見るべき選手の名前がメールで送られてくる。例えばこの日の高校の部なら健大高崎と星稜のバッテリーといった具合だ。

彼らを中心に見たんだけど、健大高崎の左投手は最速138キロ、ストレートの平均は133キロ程度なんで、「(プロとしては)キツイでしょ」って部長に水を向けたら、「そうじゃねーだろ」と、こう続けた。

「それなりの根拠があるなら、この段階で名前を消したって構わない。ただ、あの左腕は変化球のキレとコントロールが抜群にいい。冬場はトレーニングをしっかりやるだろうし、この時期の高校生は1カ月で球速が5キロアップするケースだって珍しくない。問題はあの左腕に球速が上がるだけの資質があるのかどうか。それを見極めるのがおまえの仕事だろう」

やばっ、ヤブ蛇じゃねーか・・・そうですよねと、相づちを打つ間もなく部長がたたみかけてきた。

「投げ方が悪けりゃ球速アップは期待できねーが、そうじゃない。細身だが、体付きもいい(182センチ、75キロ)。マウンドまで走るときの身のこなしも悪くない。球速が上がる下地はあるように思う。オレだったら、地肩の強さをチェックする。球速がアップする投手の多くは地肩が強い。どうやって調べる? 遠投を見れば一発だが、キャッチボールのときにいきなり速い球を投げる投手は地肩が強い。オレはセンバツまで追いかけるべきだと思うな」

なるほど、キャッチボールなら、学校のグラウンドに行くまでもなく試合前にチェックすることができる。まさに目からウロコ、部長から汚名返上、名誉挽回のチャンスをもらったと思ったね。 (プロ野球覆面スカウト)



下慎之介君(健大高崎)のピッチング動画はこちら



draftkaigi at 07:02│ │高校 
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