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ドラフト選手の家庭の事情、森敬斗(桐蔭学園)

2019年11月21日

11/21、日刊ゲンダイ29面「ドラフト選手の家庭の事情」より

2019DeNAドラフト1位 森敬斗
桐蔭学園高・遊撃手・動画

その名を、一気に全国区に押し上げた、インパクト抜群の一打がある。昨秋の関東大会。初戦の茨城・常総学院戦だった。2点ビハインドで迎えた九回の2死満塁。ここで打席に入ったのが、主将で3番の(動画)だった。

そこまで無安打だったが、スタンドで試合を観戦していた父・彰憲さんは「打つんだろうな、と思って見てました」と当時を振り返る。

「子どもの頃からそうでした。ここぞの場面で不思議と敬斗に打席が回ってきて、結果を出す。本人も『チャンスは好き』と言っているくらいで、集中力が増すんですかね。なので、あの試合のあの場面も、親の私も手に汗握るようなドキドキ感はなくて。打つんだろうな、と。結果はちょっと、できすぎでしたけど」

1ストライクからの2球目。真ん中高めの直球を捉えた打球はあっという間に右翼フェンスの向こうに消えた。起死回生の逆転サヨナラ満塁本塁打。興奮したナインが両手を突き上げ、跳びはねながらホーム付近に集まる中、森はガッツポーズひとつせず、当然といった顔でダイヤモンドを一周した。

野球を始めた清沢小3年時から森を指導した、静岡・島田ボーイズの鈴木亨監督が言う。

「そういう星の下に生まれてきたんですかね。昔から、彼の一打で試合が決まるということが多かった。物事に動じない。だから、プレッシャーのかかる場面でも平気。気が強くて、いい意味で自信家です。あるローカル大会でのことですが、チャンスの場面で打席に立った森に送りバントのサインを出した。すると、打席で森が、えっ!? というような顔をするんです。ボクにバント? みたいなね(笑い)。分かった、分かった、好きなように打て、とサインを取り消すということもありましたね。結果? それが、やっぱり打つんです(笑い)」

実家は静岡市の中山間地、「信号もコンビニもないような田舎」(彰憲さん)で生まれ育った。5歳上の兄・亮太さんの背中を追うように野球を始めたのは小学校3年のとき。

社会人野球の電電東海(現NTT東海)で活躍した鈴木監督をして、「練習前のランニングからして動きが違いましたね。身のこなし、スピード、バネ・・・小学校、中学校と森が盗塁に失敗した姿を見た記憶がありません」と言うように、当時から身体能力はずばぬけていた。

「それに、あの端正なマスクでしょう。チームの指導者とよく、『ジャニーズ(事務所)に入れた方がいいんじゃないか』なんて話をしたくらい。お父さんとお母さん(和美さん)も美男美女。芸能界でも活躍できる逸材だと、今でも思ってますよ(笑い)」(鈴木監督)

兄は、この秋のリーグ戦で“引退”するまで、投手として国士舘大の野球部に所属。父も静岡県内の公立高校で硬式野球をやり、製造業のサラリーマンになってからも「草野球やソフトボールなど4、5チームに掛け持ちで入っていました」というほどの野球好きだ。

思い切りのいい打撃、50メートル走5秒8の俊足、そして、強肩。攻走守に甘いマスクの4拍子が揃ったドラ1選手に、DeNAの関係者は「間違いなく球界を代表するスターになる」と高い期待を寄せている。



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draftkaigi at 07:02│ │横浜DeNA 
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