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ドラフト選手の家庭の事情、宮川哲(東芝)

2019年11月22日

11/22、日刊ゲンダイ25面「ドラフト選手の家庭の事情」より

2019西武ドラフト1位 宮川哲
東芝・投手・動画

宮川3兄弟を知る多くの関係者は「素質で言えば、長男と三男が抜けていた」と口を揃える。兄・祐輝さんは智弁和歌山で2010年春、11年春夏に、弟・寛志さんは奈良大付で昨夏の甲子園に出場。

しかし、東海大山形に進学した次男の宮川(動画)は甲子園に出場できず、上武大時代はプロ志望届を出すも指名漏れ・・・。それがいまや、ドラフト1位というのだから、人の将来なんて分からないものである。

宮川が野球を始めた生駒クラブライオンズの棚田整代表が言う。「宮川くんは投手でしたが、同級生にさらに肩の強い子がいたので、あまり目立たなかったですね。ボーイズに行くと聞いて正直、『大丈夫かな?』と思ったくらいです」

生駒ボーイズの喜多吉嗣副代表が話を引き取る。

「おとなしくて、いつもニコニコしていました。主に外野手で地肩は強かったんですが、レギュラーではなかった。試合に出る機会も少なかったですね。打席での印象もあまりないし・・・宮川くんには悪いですが、当時は地味でした」

社会人野球経験のある会社員の父・秀太郎さんと、保育士の母・ひとみさんのもと、奈良県生駒市で生まれ育った宮川の実家は2階建ての一軒家。生駒山のふもとにあり、田んぼや畑に囲まれ、自然豊かな環境で育った。

「父も兄も野球をしていたので、僕も自然と・・・ですね。田んぼの中で野球をしたこともありますよ。僕らが野球をやっていた公園は小さい上に、子供が打っても普通にネットを越えちゃうんですよ。だから、外野を守るときは最初から公園の外にある田んぼの中(笑い)。あ、もちろん稲がない時期だけですよ」(宮川)

両親の思い出についても、こう語る。

「母は僕ら兄弟が小学生、中学生の頃が、一番忙しかったんじゃないかな。3人とも野球をしていたので・・・。だから、当時は保育士の仕事もあまりやっていなかった。子供の頃はめちゃくちゃ怒られましたよ。田んぼで遊んで泥だらけになって家に帰ると、『その格好で入ってくるな!』とか。父は野球になると厳しかったですね。中途半端は絶対に許さない。家では母に、野球では父によく怒られていました」

生駒ボーイズ時代、父の秀太郎さんがチームの打撃投手を務めたことがある。しかし・・・。

「球が速すぎて打てないんですよ(笑い)。バッピーの球じゃなかった。チームメートも、『打たせる気がないんじゃないか』なんて話していたほどです」(宮川)

そんな父からドラフト後に「ここからがスタート。ゴールじゃないぞ。気を抜かずに頑張れ」と、伝えられたという。24歳の社会人右腕とはいえ、投手転向は高校2年から。本人も「投手歴が短いから、やれば伸びると思ってやってきた」という。プロでさらなる成長を遂げたい。




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draftkaigi at 07:07│ │西武 
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