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ドラフト選手の家庭の事情、石川昂弥(東邦)

2019年11月26日

11/26、日刊ゲンダイ29面「ドラフト選手の家庭の事情」より

石川 昂弥 (東邦高・三塁手兼投手)
185cm・右投右打・動画

「3歳からバットを持たせました」。そう話すのは、父の尋貴さんだ。現在はトヨタ自動車で労働組合に関する仕事に従事する。昂弥と同じ、東邦高野球部出身。身長181センチと体格に恵まれ、捕手を務めていた。1989年にはセンバツで優勝。しかし、ベンチには入れず、夢を息子に託した。

すると、今春のセンバツで30年ぶりの優勝。エースとしてチームを牽引した。

「僕は控えの選手でしたが、息子にもやっぱり野球をやってほしくて。昂弥が3歳の頃には投げたり打ったりしていました。部屋の中や自宅の庭、家の前の道路でやることもありましたね。通っていた小学校がすぐ近くだったので、そこのグラウンドでやったり、練習には困りませんでした」

英才教育が実を結び、すぐに地元では名を知られる選手になった。東邦OBで尋貴さんの先輩である少年野球クラブ「ツースリー大府」下村勉代表はこう振り返る。

「小学2年生で入ってきて、教えたらすぐにうまくなる子でした。小4のときには地元のスポーツ紙に『スーパー4年生』と取り上げられた。走攻守でバランスのいい選手でしたね」

U18W杯では全8試合で4番を務め、打率・333の好成績をおさめた。しかし、幼少期は野球選手であれば誰もが好物と答えるであろうアレが苦手だった。

「小5くらいまでは肉が嫌いでね。うちは肉屋をやっているので、選手のご自宅に卸すこともあるんです。黒毛和牛なんですが、昂弥くんはあまり好きじゃないと。大きくなるにつれて食べられるようになって、今では5人前をペロリ。ご飯も丼5杯は食べていました。部位はイチボが好きみたいです」(下村代表)

石川家はスポーツ一家だ。母の由香子さんも東邦高出身。尋貴さんの1学年後輩で、女子バレーボール部の選手として活躍していた。現在はパートをしながら家計を支える。昂弥の姉、愛菜さんも中学時代は母と同じバレーボール部。高校は野球部のマネジャーを務めていた。

弟の瑛貴さんは兄と同じ知多ボーイズ所属。ポジションは捕手と投手で、身長は中学2年ながら180センチほどある。兄に続いて小6のときドラゴンズジュニアに選出され、兄の背中を追っている。

「昂弥はガツガツしないマイペースなタイプ。弟はチャラいというか、今どきな感じです。ただ、キャプテンをやっていて、周りをまとめる素質は弟のほうがあるかもしれません。高校は弟も東邦かな。当然、プロを目指していると思います」(尋貴さん)

尋貴さんは昂弥の入団と共に「ツースリー大府」のコーチに就任。小学校を卒業するまで4年間、二人三脚を続けた。「小学生の頃はコーチとして怒ることもありました。『裏で支えてくれている人が常にいるということを忘れちゃいけないよ』ということはずっと言ってきました」

昂弥はドラフト会議後の会見では目標を「三冠王」と宣言。「落合(博満)さんのようなバッティングができればいいなと思います」と話した。ルーキーが大きな夢を語れば、「ビッグマウス」と呼ばれることもしばしばだが、尋貴さんはこう言う。

「普段はああやって大きなことを言っていますけど、考えていることや思っていることは言わないと実現しない。そこで小さなことを言っていると、それが目標になってしまうので、『言葉にすることが大事だぞ』というのは言ってきました。本人は『ホームランは狙わない』と言っていますが、期待されているのは長打。そこは狙ってほしい。あとはできるだけ長くやってほしいですね」

地元から落合2世誕生となるか。



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draftkaigi at 07:55│ │中日 
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