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名スカウトが明かすダルビッシュ一本釣りの真相2

2019年11月29日

デイリースポーツ25面、「一匹狼と呼ばれたスカウト山田正雄」より

2004日本ハムドラフト1巡目 ダルビッシュ有 
東北高・投手・18歳

2004年ドラフト1位で指名する前に、山田は、ダルビッシュ有(2004日ハム1巡目)の性格面の不安を解消していた。ただ、もう一つの懸念材料があった。高校時代の投球フォームだった。肘がうまく使えないアーム式と呼ばれる投げ方。「後ろ(テークバック)が大きかった。しなるように投げるには肘が出てこないと」。改良すべ点があった。

日本ハムでは1年目投手の投球フォームは絶対にいじらない、とのルールがあった。その旨を球団はコーチにも指示していた。だが、入団直後のダルビッシュの投球フォームを見た山田が驚いた。いつの間にか理想の投げ方に修正されていた。「後ろ(テークバック)を小さくして、肘をグッと上げていた」

コーチが教えていないのは分かっていたが、あえて本人に聞いてみた。「コーチに聞いたの?」。「自分で考えました」。

2軍の登板でも好不調の波が激しかった。そこで研究、分析した上で自身の投球の欠点を見抜いて、直していた。「人に言われて、はいそうですかとやるのは嫌なんでしょうね。自分で経験して、いろんなことをやる子なんだと。自分のものを持っている。努力を人に見せるのも嫌というタイプ」

最も不安視していた投球フォームが、本人の驚くべき修正能力によって解消された。入団1年目といえば、2軍の試合をダルビッシュが、バックネット裏で観戦していた際も驚かされた。「俺なら次、これ投げるな」。右腕が同僚に配球を的確に解説する声が、後ろで視察していた山田にも聞こえた。

各打者の長所や弱点まで見抜いていた。「いろんなことを考えているなと。持って生まれたものがあった」と目を細める。

入団1年目の05年2月には、未成年だったダルビッシュの喫煙が発覚し、謹慎処分を科された。その当時、山田は「全然、心配していなかった」と振り返る。自分で経験した上でこれはいいこと、これは悪いこと、と学ぶタイプだと把握できていたから「いいクスリだなと思った」と語る。世の中の厳しさを肌で感じ、反省して力に変えてくれると信じていた。実際にその通りになった。

入団から2、3年目には食事面のバランスを自ら考えて改善し、ウエートトレーニングも積極的に取り組んだ。心、技術に加えて体も急成長。日本のエースに登りつめた。大リーグでも一線級の先発投手として活躍し、日米通算156勝。

山田は、淡々とした口調で言う。「驚きは、あんまりない。あれだけの素材があって努力をして、勉強して、研究してやっていけば、そのぐらいにはなっていくでしょうね」。山田が、探し出した最高傑作と言っても過言ではない。



下は2004ドラフトで日ハムが指名した選手です。ダルビッシュ有は1巡目指名され入団。プロでの成績はこちら


日本ハムの2004ドラフト指名選手
自由枠(行使せず)
自由枠(行使せず)
1巡目 ダルビッシュ有 東北高 投手
2巡目(指名権なし)
3巡目橋本 義隆ホンダ投手
4巡目マイケル 中村元ブルージェイズ投手
5巡目市川 卓菰野高内野手
6巡目菊地 和正上武大投手
7巡目中村 渉三菱製紙八戸投手
8巡目鵜久森 淳志済美高外野手
9巡目工藤 隆人JR東日本外野手
プロ入り後の成績


draftkaigi at 09:42│ │日本ハム 
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