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ロッテ1位・佐々木朗希、スカウト「170キロ出して」

2019年12月01日

12/1、サンケイスポーツ終面より

2019ロッテドラフト1位 佐々木朗希
大船渡高・投手・動画

ロッテからドラフト1位指名された大船渡・佐々木朗希投手(動画)が30日、岩手・大船渡市内のホテルで入団交渉を行い、最高額の契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1600万円で合意した。

高校球界最速の163キロ右腕は岩手出身で米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手と同じ背番号17に決定。チームからは人類最速となる170キロ超えも期待された。これで今秋のドラフト会議で指名された全74選手(育成除く)の契約が完了した。

人類最速への挑戦が始まった。約1時間半に及んだ交渉の席では、緊張しきりだったという佐々木だが、テレビカメラ10台、報道陣50人の前でははっきりと自分の言葉で決意を述べた。「まだ実感はわかないけれど、これから厳しい世界に入るので、一生懸命に頑張っていきたい」

ロッテから提示された背番号は17。チームでは通算128勝の金田留広や96勝の成瀬善久らエース格が背負ってきた番号だ。岩手の大先輩で、2016年に日本最速の165キロを記録したエンゼルス・大谷も海の向こうで背負っている。「岩手の先輩であり、プロ野球の先輩でもあるので、追い越していきたい」と闘志を燃やした。

17には球団からもう一つの願いが込められている。日本ではもちろん、米大リーグでも誰も到達していない史上最速の170キロ(1位は169キロのチャプマン)だ。松本球団本部長は「将来、170キロを出してほしいという担当スカウトの思いも込めて。本人も『そこを目指して頑張ります』と言ってくれたので、非常に頼もしく思います」と交渉中に直接、思いを伝えたという。

170キロプロジェクトへ、サポートは始まっている。来年1月10日開始の新人合同自主トレを前に、楠コンディショニングディレクター兼育成統括が大船渡に何度も足を運び、トレーニングの指導を始めた。来年からは球団が順天堂大医学部と提携する。最先端のスポーツ医学とプロの体作りで、バックアップする方針だ。

佐々木自身は栄養面に気をかけ、母・陽子さんに自宅での食事に果物や乳製品をリクエストするなど意識は高い。「自分の一番の長所はスピードなので、一番を目指して頑張りたい」と意欲を燃やした。

高卒の新入団選手ではヤクルトD1位・奥川(星稜高)と同じ満額契約。「今まで見たことのない金額。期待も感じる」と表情を引き締め、大金の使い道は「しっかり貯金します。(恩返しなどは)活躍してから考えたい」と堅実だった。

色紙には「経験」と記した。「大きく羽ばたくために、1年目はいろいろ経験することが大事になる」と佐々木。目標は大きく、沢村賞を掲げた。「投手の中で一番高いところだと思うので、そこを目指したい」。令和の怪物は、まだ誰も見たことのない世界へと羽ばたく。



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draftkaigi at 07:01│ │ロッテ 
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