入団後はドラフト上位指名も下位指名も関係なし
2019年12月03日
12/3、スポーツニッポン2面「新井さんが行く」より
プロ野球界は新入団選手の発表の季節。晴れの日を迎えた若者たちのワクワク感はよく分かる。21年前の12月の新入団発表。とにかく緊張したことを覚えている。広島に生まれ育ち、カープのユニホームを着ることは小さい頃からの夢だった。その夢がかなった。
プロ野球選手になれたことで、ゴールテープを切った気持ちだった。本当はスタートラインに立っただけ・・・。翌春のキャンプが始まって、すぐ目が覚めた。投球もスイングもプロのスピード感に衝撃を受けた。何とか先輩たちに近づき、追いつきたいと必死だった。
当時と違いアマチュアのレベルが高くなった。昔は珍しかった球速140キロを超える投手が、今の強豪校では当たり前で、150キロを超える投手もいる。対戦する打者も力がつく。トレーニングも多様化し体格もいい。
代表例が広島・小園だ。卒業式前だった今春キャンプで1軍選手に交ざっても見劣りしなかった。高卒だから数年は体づくり・・・ではなく、1年目から勝負できる選手が少なくない。
ドラフト6位入団でも何とか現役を20年間やれた。入った後は何位だったかなんて関係なくなる。差があるとすれば、上位指名の方が少し優先的にチャンスが与えられる程度。そのチャンスを生かせるかどうか、最後は自分次第だ。下位でも、育成でも、横一線のスタートだと思ってやってほしい。
逆に上位指名の選手たちに負けたくない・・・と変に発奮した記憶もない。厳しい練習についていくのに必死。ヘタクソでも、とにかく元気だけは出した。同じ力量なら元気のある方を「使いたい」と思ってくれると信じたからだ。
新人選手のみんなが大きな可能性を持っている。何年か先、子供たちに夢を与えらえる選手に成長してくれることを楽しみにしたい。
上の記事は新井貴浩氏が書いたものです。
下は1998ドラフトで広島が指名した選手です。新井貴浩は6位指名入団。プロでの成績はこちら
1998広島ドラフト6位 新井貴浩 駒沢大・内野手 |
プロ野球界は新入団選手の発表の季節。晴れの日を迎えた若者たちのワクワク感はよく分かる。21年前の12月の新入団発表。とにかく緊張したことを覚えている。広島に生まれ育ち、カープのユニホームを着ることは小さい頃からの夢だった。その夢がかなった。
プロ野球選手になれたことで、ゴールテープを切った気持ちだった。本当はスタートラインに立っただけ・・・。翌春のキャンプが始まって、すぐ目が覚めた。投球もスイングもプロのスピード感に衝撃を受けた。何とか先輩たちに近づき、追いつきたいと必死だった。
当時と違いアマチュアのレベルが高くなった。昔は珍しかった球速140キロを超える投手が、今の強豪校では当たり前で、150キロを超える投手もいる。対戦する打者も力がつく。トレーニングも多様化し体格もいい。
代表例が広島・小園だ。卒業式前だった今春キャンプで1軍選手に交ざっても見劣りしなかった。高卒だから数年は体づくり・・・ではなく、1年目から勝負できる選手が少なくない。
ドラフト6位入団でも何とか現役を20年間やれた。入った後は何位だったかなんて関係なくなる。差があるとすれば、上位指名の方が少し優先的にチャンスが与えられる程度。そのチャンスを生かせるかどうか、最後は自分次第だ。下位でも、育成でも、横一線のスタートだと思ってやってほしい。
逆に上位指名の選手たちに負けたくない・・・と変に発奮した記憶もない。厳しい練習についていくのに必死。ヘタクソでも、とにかく元気だけは出した。同じ力量なら元気のある方を「使いたい」と思ってくれると信じたからだ。
新人選手のみんなが大きな可能性を持っている。何年か先、子供たちに夢を与えらえる選手に成長してくれることを楽しみにしたい。
上の記事は新井貴浩氏が書いたものです。
下は1998ドラフトで広島が指名した選手です。新井貴浩は6位指名入団。プロでの成績はこちら
広島の1998ドラフト指名選手 | |||
1位 | 東出 輝裕 | 敦賀気比高 | 内野手 |
2位 | 井生 崇光 | 東筑高 | 内野手 |
3位 | 矢野 修平 | 高鍋高 | 投手 |
4位 | 森笠 繁 | 関東学院大 | 外野手 |
5位 | 小山田 保裕 | 城西大 | 投手 |
6位 | 新井 貴浩 | 駒沢大 | 内野手 |
7位 | 酒井 大輔 | 春日丘高 | 投手 |
8位 | 広池 浩司 | 立教大出身 | 投手 |
★プロ入り後の成績★ |
draftkaigi at 08:20│
│広島