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裏金問題の元ドラ1投手、自己破産しユーチューバーに

2019年12月15日

FLASH 12月24日号より

2004楽天ドラフト自由枠 一場靖弘
明治大・投手

「はい。事実です。今年8月22日に自己破産しました」。本誌の問いかけに、一場靖弘(2004楽天自由枠)はそう答えた。

プロ入り前から、波瀾の人生。2004年のドラフトでは、各球団が獲得合戦を繰り広げた「10年にひとり」の有望株。だが、大本命だった巨人をはじめ、 阪神、横浜などから「栄養費」という名目で “裏金” を受け取っていたことが発覚。新設球団・楽天に、自由獲得枠での “ドラフト1位” 入団で落ち着いた。

その15年後、いまはユーチューバーだ・・・。

「現役引退後の2013年1月からは、知人の紹介で看板製作会社で働きました。30年間、野球しかやってなかったので、会社勤めをして社会に飛び込もう』思ったんです」。看板製作会社で、大手スーパーへの営業、看板デザインの製作に、現場での取りつけ作業もおこなった。

「最初は現場に出るとき、あの一場だと思われたくなかったですね。また1年たつと、野球への思いも少しずつ芽生えてきて、水戸市の電気機器販売代理店に転職しました」

「水戸で働いていたころから、弁護士と話していました。じつは現役中に、仙台市内でマンションを購入していたんです。引退後も家賃収入を得られると思っていました。ですが、ヤクルト時代の2011年に東日本大震災があり、そのマンションが『半壊』扱いに。価値が下がったので売却しました」

そこから 地獄を見ることになった。購入時にローンを組んだのが、2018年、不正な不動産融資が発覚して社会問題になった「スルガ銀行」だった。

「プロ野球選手ということもあって、ローンを組めたのがそこだけでした。引退後、ローンを月々約30万円返しても、元金が数千万円から減らない状態になりました。正直言うと、支払いがキツかったんです」

2015年9月に電気機器販売代理店を退職し、2019年11月にユーチューバーに 転職するまでは、外資系保険会社で4年間働いていた。

「そのときの営業の仕事は、完全歩合制でしたが、そのぶん経費もすごくかかっていました。稼いでも経費で全部出ていくという生活で、このままでは家族にも負担を強いるだけだと思いました。そこで今年8月、弁護士と相談のうえ破産し、仕事も辞めました」

開設した「一場靖弘のBASEBALLチャンネル」をメインに活動しつつ、芸能事務所にも所属している。ちなみに同チャンネルでは、「栄養費」騒動や、戦後最多の「シーズン107奪三振」を記録した、明治大学時代の裏話を披露している。

「ユーチューバーになったのは、指導者への第一歩なんです。将来的には、指導者として甲子園を目指したい。いろいろ不安はあるけれど、もう失うものはない。引退したときは、一場という名を知られたくないとも思いましたが、いまは消えかかっている自分の名を知ってもらって、指導者への道をこじ開けたい。今ユーチューバーや芸能活動を始めなかったら、手遅れになると思ったんです」

裏金問題に自己破産、人生を振り回されてきた彼に、「おカネとは何か?」と尋ねた。「つかず離れずで、いつも適度な距離を保ち、そばにいる親友なんだと思います」。天才投手からの金言かもしれない。



下は2004ドラフトで楽天が指名した選手です。自由枠で入団した一場靖弘のプロでの成績はこちら

楽天の2004ドラフト指名選手
自由枠一場 靖弘明治大投手
自由枠(行使せず)
1巡目(指名権なし)
2巡目渡辺 恒樹NTT東日本投手
3巡目(指名権なし)
4巡目西谷 尚徳明治大内野手
5巡目塩川 達也東北福祉大内野手
6巡目大広 翔治東洋大内野手
7巡目平石 洋介トヨタ自動車内野手
プロ入り後の成績


draftkaigi at 12:30│ │楽天 | あのドラフト選手は今・・・
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