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一匹狼と呼ばれた名スカウト、山田正雄

2019年12月17日

12/17、西日本スポーツ16面「一匹狼と呼ばれたスカウト山田正雄」より
2人のレジェンドと出会ってスカウト活動の方向性が決まった。1986年の日本ハムスカウト1年目。山田は、丸尾千年次の補佐役も務めた。丸尾は阪急時代に山田久志、福本豊らの逸材を探し出した名スカウトだ。「ぼくの師匠のような人。他のスカウトとつるんだらダメだぞ。スカウト同士は仲間じゃないと言ってくれた」。

他球団、同じ会社であっても絶対に群れるな・・・。一緒に行動を共にすれば、ついつい選手の話になるもの。「人間は弱いもので誰だって迷う。人の意見を聞いたら左右される。人に相談したらダメ。自分で見て自分で判断しなさい。それには、1人でいないとダメ。そうしないと、いいスカウトにはなれないよ」。丸尾の助言は的確だった。

孤独を貫いた。抵抗はなかった。現役引退後、一般企業で10年間働いていたため、ブランクがあり疎外感を抱いていた。北海道担当地区だった3年目。プロ球団の北海道担当スカウトでゴルフコンペが開催されたが、山田だけ招待されなかった。

他球団のスカウトが親切心で「山田さん、全然違うところで見てるし、みんなとつるまないから嫌われてるんだよ」と言ってくれたが、ひるまなかった。球場での選手視察の際、日本ハムの同僚スカウト同士はランチに出掛けたが「一緒には行きません」と断った。単独で逸材を追いかけ続けた。

もう一人のレジェンドは広島時代に衣笠祥雄、大野豊らの逸材を発掘した木庭教。スカウトの神様と呼ばれた男が、日本ハムに96年から98年まで在籍した間に多くのことを学んだ。情報源の探し方もその一つ、「変わり者、嫌われている人に入っていきなさい」

高校、大学、社会人の監督らのことで、性格がいい関係者なら他球団のスカウトにも平等に話をする。だが人に好かれない、口が堅い人物に食い込めば、山田だけに重要な情報をこっそり教えてくれる・・・。足を使い、頭を下げて独特の人脈を広げていった。

木庭からは「これだと思った選手は何回も納得するまで見なさい」とも教わった。探し出した逸材のマークを途中で断念するのは中途半端になるからNG。ターゲットの選手の能力、性格を徹底的に把握しろ、というもの。

木庭と丸尾は「スカウトというのは現状じゃない、選手の現状を見るのは誰でもできる」と口をそろえた。「2年後、3年後に伸びるか、ダメになるか」を見極めろ・・・。育成に成功した日本ハムの礎を築いた山田。そのヒントを2人の伝説の男から伝授された。

話はそれるが山田は視察の際、最寄り駅から球場まで30分程度の距離なら歩く。タクシーを待っていたら他球団のスカウトと同乗し、つるまなければいけないから。もう一つ理由がある。後輩スカウトに伝えたいことがあるからだ。一年一年が勝負のスカウト。歩いて体を鍛えないといけない。

言葉では言わない。男は黙って背中で語る。丸尾や木庭らの先輩に自分が教えてもらったように、山田なりの手法で生き様を見せているわけだ。



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draftkaigi at 10:09│ │日本ハム 
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