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変装してドラフト候補を視察した一匹狼スカウト

2019年12月18日

12/18、西日本スポーツ16面「一匹狼と呼ばれたスカウト山田正雄」より
山田は変装するスカウトである。ジャケットにスラックスのスーツ姿がスカウトの定番。だがこの男は違う。時には短パン、Tシャツ、登山帽子、サングラス・・・。奇抜な姿が、何度か周囲に目撃されている。

芸能人ではないが、服装も工夫するのが山田流だ。スカウトになって3年目あたりからこの手法を使うようになった。勝負どころの選手を自分がマークしていると、他球団に見つからないようにしたい・・・。究極は「その前に姿を現さないこと」である。「それか変装ですよ。スカウトらしい恰好はすぐに分かる」。いたずらっぽく笑う。

時には、球場スタンドの応援席に入り込む。保護者の中に紛れて座っていたりする。当然、服装はカジュアルなものを選び、応援席の関係者だと思われるようになる。「そういうところでアンテナを張っていると入ってくる」。世間話に耳を傾けると、マークしている選手の状態といった情報収集ができるケースもある。

選手を見る場所も独特だ。通常はスカウトだまりと呼ばれるバックネット裏が定位置。投手なら球筋や制球力、角度、打者なら内外角の得意、不得意が分かるが「それだけでは細かいところが見られない」。

時には一塁側ベンチ上の席に座って真横から投手の体重移動、打者の膝の使い方、トップの位置などを詳細にチェック。外野席からお目当ての中堅手の動きを見ることもあった。スタンドの全方位、360度のあらゆる角度から選手の動きも把握するのが山田流だ。

「色んなものを見てみたいなと。目に見えないものを見るには、どうしたらいいかなと自分で考えて。選手を違う目で見ようというのもあった。人に見つからないようにというのもあるし、自分の遊び心みたいなものもある(笑)」。強い好奇心が、山田を突き動かしてきた。

スタンド視察は性格を見極める手段としても有効だという。球場の一、三塁側のファウルゾーンにあるブルペン。山田は、そのブルペン近くの席にひっそりと行き、投手の真横、前後に移動しながら投球練習を見る。ピッチングに集中するのが本来の姿だが、違う場合もある。

「野球関係の人が見に来たんだなと向こうも気配を感じる。意識して俺のことを見る選手もいた。ノックを見ている選手もいた。キョロキョロするということは、集中力がないんですよ」。対照的に松坂大輔、岸孝之、田中将大らプロで一流になった投手のアマ時代にブルペン投球をチェックした際は「ものすごい集中力があった」と舌を巻く。

姿を変え、行動パターンは神出鬼没。山田が忍者の愛称を持つゆえんだ。「そう思ってくれるならうれしい。やってきたことが、認められているかどうかは別としてね。隠れていると。それを理想としていたから」。信念を貫くことも、名スカウトの生きざまなのだ。


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draftkaigi at 16:50│ │日本ハム 
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