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日ハム、陽仲寿(福岡第一)強行1位指名の真相

2019年12月20日

12/19、西日本スポーツ19面「一匹狼と呼ばれたスカウト山田正雄」より

2005日ハム高校ドラフト1巡目 陽仲寿
福岡第一高・内野手

その年のナンバーワンをドラフト1位で入する・・・。日本ハムが2004年に本拠地を東京から北海道に移転したことも契機になった方針。球団が独自の視点で決めた定義。04年度のドラフト1巡目で単独指名に成功したダルビッシュ有を皮切りに中田翔、斎藤佑樹、大谷翔平、清宮幸太郎らの超逸材を獲得した。

11年度のドラフトで巨人と相思相愛だった東海大・菅野智之を1位で強行指名したのも、どうしてもほしい選手だったからだ。

日本ハムは徹底し方針を貫く。好例が、05年度高校生ドラフト1巡目で獲得した陽仲寿(2005日ハム1巡目)だ。福岡第一の超高校級内野手。当時、球団には将来の遊撃手候補を獲得したい意向があった。スカウトディレクターだった山田は、担当スカウトとともに05年の春にうわさの逸材を視察した。

練習や試合を見て「体はいいし、打撃もいい。足も肩もある。この選手ならショートはできる」。関係者にも調査をし、練習に取り組む姿勢を含めた性格面も問題ないと判断した。その後、日本ハム初代GMの高田繁が陽をチェックした上で、ドラフト1位で入札する方針が固まった。

だが陽の希望はソフトバンク。台湾出身の陽にとって当時のソフトバンク監督・王貞治は母国の英雄だった。「ウチは1番いい選手だと思ったからめげずにいった」。日本ハムは、球団が定めた方針通りに果敢に指名。05年10月3日の高校生選択会議でソフトバンクとの競合の末に交渉権を獲得した。

強行指名ではあった。それでも山田は05年春の視察後、福岡第一側に獲得したい熱意を必死に伝え、学校側も理解を示し筋を通してくれた。陽は日本ハムに入団し外野に転向したが、不動のレギュラーとして活躍。「将来、出てくるだろうという判断は間違ってなかった」。苦労を重ねた末に獲得した逸材の才能が、開花したのだから思い出深い。

日本ハムは09年度のドラフト1位で花巻東・菊池雄星を入札した。早い段階でその年のナンバーワンは菊池に決めていた。左腕が出場した09年春のセンバツ高校野球大会。当時GMの山田は、甲子園近くの球場で花巻東の練習を視察した。評価は担当スカウトから聞いていたが、菊池が練習する姿に「パッと見た時に目立った」とオーラを感じた。

キャッチボールを見ただけで「肩も柔らかい。腕の振りも柔らかくて速い。全てが全然違っていた。超一流」と自身の評価は決まった。球団内の意見も一致した。獲得はできなかったが西武入団後、菊池はエースとして働いた。「日本ハムの評価は間違っていなかったと思います」と自信を持って言う。

競合も避けない。その年のナンバーワンを指名し続けるぶれない姿勢。それが、チームの礎を築いたと言える。



下は2005高校ドラフトで日本ハムが指名した選手です。陽仲寿は1巡目指名入団。プロでの成績はこちら

日ハムの2005高校ドラフト指名選手
1巡目 陽 仲寿 福岡第一高 内野手
2巡目 指名権なし
3巡目 木下 達生 東邦高 投手
4巡目 今成 亮太 浦和学院高 捕手
プロ入り後の成績


draftkaigi at 07:01│ │日本ハム 
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