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日本ハム、菅野智之(東海大)強行1位指名の真相

2019年12月21日

12/20、西日本スポーツ19面「一匹狼と呼ばれたスカウト山田正雄」より

2012巨人ムドラフト1位 菅野智之
東海大・投手・23歳

日本ハムは2011年度ドラフト会議で東海大・菅野智之投手を1位で入札し、巨人と競合の末、交渉権を獲得した。菅野の伯父は、巨人監督の原辰徳という血縁関係があり、巨人の単独指名が既定路線・・・。誰もがそう思っていた。

しかし当時、山田がGMを務めていた日本ハムは強行指名に踏み切った。ひるむことはなく、情に流されることもなかった。

右腕にぞっこんだった。「フォームも素晴らしい。コントロールが良くて出し入れができる。決め球のスライダーはプロでもなかなか打たれないだろうと。ボール一つ一つが全部超一流。プロでやれるだろうと思った」

他の11年のドラフト1位候補と比較しても「別格だった」。球団では11年春の時点でナンバーワンを菅野1人に絞り込んだ。「一番いいのは菅野じゃないかと。それは決めていました」。山田が決断したというよりも「みんなの意見がそうなっていった」と言う。

ドラフト前の調査の際、菅野側から指名を断られていた。入団を固辞される選択肢も想定された。そのケースは普通に考えれば一大事。だが日本ハムは躊躇しなかった。GMは編成部門のトップ。「覚悟しましたよ。絶対に勝負をかけてやろうと。ダメならダメで、いつ辞めてもいい。責任は取るという気持ちはありました」

闘病生活からカムバックした現役時代に「燃え尽きるように、やれるだけやっていつ辞めてもいい」と覚悟を決めていた。その頃と同じ志。腹はくくっていた。

結局、菅野は日本ハム入りを拒否して浪人した。「ただほしいからいった。チャンスはあるわけだから。球団はドラフトの今の制度に従ってやっているんですよ」。現行のドラフト制度では、対象選手を指名してはいけないルールは当然ない。ルールにのっとるのが大前提。球団が独自の視点で定めたナンバーワンの選手をドラフト1位で入札しているだけだ。極めてシンプルな発想。

球団を挙げ、総意で取り組んだ菅野獲り。入団させることはできなかったが、球団内に山田らフロントの責任を問う声はなかったという。

日本ハムは、06年度大学社会人ドラフト4巡目で日大・長野久義外野手を、強行指名した。巨人と相思相愛だった長野から入団を拒否された。06年の指名候補の中で「外野手では一番良かった」という有望株がほしかった。

プロ入り後、律義な長野は球場でアップ前に姿を現し「山田さん、こんにちは」、「すみませんでした」と頻繁にあいさつしてきたという。山田は「その気持ちだけでいいから」と優しく包み込むように語りかけた。たとえ日本ハムに入らなくても、山田が追いかけ続けた逸材に変わりはないのだから。



下は2012ドラフトで巨人が指名した選手です。1位指名・菅野智之のスカウト評はこちら

巨人の2012ドラフト指名選手
1位菅野 智之東海大投手
2位大累 進道都大内野手
3位辻 東倫菰野高内野手
4位公文 克彦大阪ガス投手
5位坂口 真規東海大内野手
プロ入り後の成績


draftkaigi at 07:00│ │日本ハム 
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