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江川智晃(ソフトバンク戦力外)、スコアラーに転身

2019年12月30日

12/30、西日本スポーツ3面より

2004ダイエードラフト1巡目 江川智晃
宇治山田商高・投手

3年連続日本一を達成した福岡ソフトバンクの2019年が終わる。栄冠の陰で今年もチームを去った選手たちがいる。

ダイエー時代最後のドラフトで指名された7選手の中で最後までチームに在籍した江川智晃外野手(2004ダイエー1巡目)は、他球団からのオファーを断った上でソフトバンクのスコアラーに転身。故郷の三重で仲間たちの手で胴上げされて15年のプロ野球選手生活にピリオドを打った。

ダイエー最後のドラ1指名戦士が、今季限りで現役生活に別れを告げた。「何の取りえもない自分に15年間、プロ野球選手としてユニホームを着させていただいた。球団には感謝しかない」。そう言って江川は柔和な笑みを浮かべた。

球界再編に揺れた2004年11月のドラフト会議で1位指名を受けた。この時点で球団はソフトバンクに売却されることが決まっていた。背番号8での新入団発表は正式に球団が譲渡される前の12月上旬。ダイエーのユニホームに公の場で袖を通したのは、この会見が最初で最後だった。

「良くも悪くも、縁ですよね。ダイエーという球団が存在していなければ今の自分はないかもしれない。ダイエーのユニホームは今でも三重の実家に飾ってます」

主軸候補と期待され、高卒2年目の06年5月に早くもスタメンでデビューを飾った。その試合で「憧れの存在」で当時西武のエースだった松坂からプロ初打席初安打を記録。その後も西武の西口、岸、日本ハムのダルビッシュ、広島の黒田ら各球団のエース級を打ち込み、勝負強い打撃で印象的な一打を多く刻んだ。

13年には自己最多の12本塁打を放ち自慢の長打力を開花させた。しかし、その胸に印象深く残るのは苦い思い出だ。10年8月12日のオリックス戦。久々の1軍昇格で同点の延長12回に代走起用されながら、犠打で進んだ二塁でけん制死。サヨナラ機をつぶした。

「この世界はたった一つのミスがすべてを奪う。半面、チャンスをものにしたときに得られるものも計り知れない。自分は大した成績を残したわけじゃないけど、それを学べただけでもプロの世界に入れてよかった」

戦力外通告を受けた数日後、パ・リーグ球団から支配下選手としてオファーを受けたが丁重に断った。今後は球団スコアラーとしてチームを支える。「現役に未練はなかった。それよりも自分を成長させてくれた球団に、少しでも恩返ししたいなと」。今後は黒子となり、陰ながら常勝チームを支える。



下は2004ドラフトでダイエーが指名した選手です。江川智晃は1巡目指名入団。プロでの成績はこちら

ダイエーの2004ドラフト指名選手
1巡目江川 智晃宇治山田商高投手
2巡目(指名権なし)
3巡目高橋 徹横浜創学館高投手
4巡目中西 健太北大津高捕手
5巡目高橋 秀聡九州共立大投手
6巡目加藤 領健青山学院大捕手
7巡目定岡 卓摩福岡工大城東高内野手
プロ入り後の成績


draftkaigi at 07:01│ │ソフトバンク | 戦力外通告
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