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スカウトの逆襲、新人選手と担当スカウト

2020年01月12日

1/12、日刊ゲンダイ27面「スカウトの逆襲」より
新人の自主トレを見に行ったときのこと。オレのすぐ近くでティー打撃を繰り返す2人の大学生野手を見て、アレッと思った。担当スカウトによれば、ともにシュアな打撃が持ち味。コンパクトなスイングで広角に安打を量産するタイプで、アマ時代の映像を見ても、力感のない素直な打撃フォームが評価されたことが分かる。

なのに、やたらと強くバットを振り回していた。まるで本塁打を狙うようなスイングだったからクビをかしげたんだ。打撃コーチは遠巻きに見ていたし、首脳陣が視察していたから力んだという感じではない。かといって、担当でもないのに本人たちに聞くのも気が引ける。

で、そばにいた部長に「あの2人はあんなに振り回す選手でしたっけ?」と水を向けると、「オレもさっきから気になってたんだ。体づくりの一環と割り切って振り回してるなら構わない。けれども、プロに入ったんだからこれまでとは違う、力強いスイングをしなければならないと思ってやってるとしたらよくないな」と、こう言った。

「パワーヒッターならともかく、もともとシュアな打撃が売りの2人が、プロなんだし、長打を打たなきゃいけないと考えてるとしたら大間違い。長所をなくしちまうことになるからな。本来ならコーチがクギを刺すべきだが、自主トレ期間中だし、そうもいかない。なので担当スカウトが本人に、どういう意図でティー打撃をしているのか確かめたうえで、勘違いしてるようなら打撃コーチと相談してから本人にアドバイスした方がいい」

例えばソフトバンクの柳田は、大学時代から振り回していたわけではない。あれだけ強く振るようになったのはプロに入ってからだが、ああいう選手はほんのひと握りで例外だという。

「2人の担当スカウトにはオレからよく言っておくが、それより、おまえ、さっきからバット持ってゴルフスイングなんかしてるけど、自分の担当する選手はどうなんだ。ちゃんと様子を見ているのか?」

部長にこう言われ、慌てて担当した投手のキャッチボールを見に行った。少し、太り気味なのは気になったけど、近くにいた投手コーチには「オフの間もしっかり走り込んでますし、体もできています。それより見てくださいよ。まだキャッチボールの段階ですけど、しっかりと指にかかった、回転のいいボールを投げてるでしょ? あの子は間違いなくモノになりますよ」と、かなりオーバーに売り込んでおいた。

担当する選手を首脳陣に大げさにアピールするのはスカウトのさがみたいなもんさ。 (プロ野球覆面スカウト)



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