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将来プロに行けそうな金の卵が激減・・・

2020年01月20日

1/20、日刊ゲンダイ27面「小倉清一郎の鬼の秘伝書」より
強豪校は年末などに「冬の強化練習」を行うことが多い。日大三や東海大相模が有名だ。走りまくるメニューで鍛えるのだが、私はあまり好きではない。これで投手が140キロを投げられるようになったり、打者が本塁打を打てるようにはならないというのが持論だ。

効果は「これだけやったんだ」という気持ち、「我慢強さ」といったメンタル的なもの。大部分は指導者の自己満足に過ぎない。

私は横浜高時代から「冬だから」と地獄の練習を課したことはない。遠征費などを自分たちで稼ぐため、年末年始はアルバイトを推奨する高校が甲子園に出ることもある。「野球はカネがかかる」と親に敬遠される時代。こういう高校があっていいと思う。

冬は自分との戦いだ。90キロのバーベルを挙げられる者は、100キロがクリアできるよう努力する。これがヘッドスピード、打者の10メートルの飛距離アップにつながる。課題に自発的に取り組むことが、冬の正しい過ごし方といえる。

私は定期的に中学生も見ている。指導して3年の静岡裾野シニアは、2018年夏のリトルシニアの全国大会を制し、19年はジャイアンツカップ8強など全国屈指の強豪チームになってきた。松川監督やコーチ陣が熱心で、定期的に私に依頼がある。先週末の3連休も静岡へ向かった。

中学生の指導はヘトヘトになる。高校生と比べ、できる子とできない子の差が大きい。人数が多ければ一、二軍に振り分けることもある高校生とは違い、中学生の場合、基本的には平等に練習をさせるのが暗黙の決まり。たとえ外野手の送球が届かなくても、我慢強く見守る必要がある。

守備はキャッチボールから、内野のフォーメーション、中継プレーの正しい位置、一、二塁間へ飛んだ際の投手の一塁ベースカバー、ランダウンプレーなどを行った。

走塁はダブルタッチアップなど。捕手がはじいた際に一塁走者が二塁を狙う練習では「変化球がくるのを予測する。捕手がはじいてからじゃ遅い。捕手が取りにくいハーフバウンドなら、バウンドするかしないかの時に走っていい」と繰り返し言ったが、なかなか理解してもらえなかった。

外野の位置に、中継はここに入るんだとラインを引いたり、一塁走者のリードはここまでと線を引いたり・・・。基本的には高校生と同じことを教えるから難しいのだが、高校生を指導する際は1日4000歩くらいの歩数計が、中学生の時は8000歩になっていた。

サッカー、ラグビー、バスケットボール、テニスなど、運動能力の高い子が他のスポーツを選択している、と中学の指導者は嘆いている。全国屈指のチームでも、将来プロに行けそうな選手は見当たらない。野球人口の減少による高校野球のレベル低下は散々指摘しているが、中学生はさらに顕著な気がする。



上の記事は「松坂大輔の育ての親」として有名な小倉清一郎氏が書いたものです。下は同氏が横浜高の野球部部長に就任した1994年から退任するまで、同校からドラフト指名された選手。(大学・社会人経由も含む)

選手名指名年度とプロ入り後の成績
紀田 彰一1994横浜1位
斉藤 宜之1994巨人4位
多村 仁1994横浜4位
横山 道哉1995横浜3位
幕田 賢治1996中日3位
中野 栄一1996中日4位
高橋 光信1997中日6位
白坂 勝史1997中日7位
松坂 大輔1998西武1位
矢野 英司1998横浜2位
部坂 俊之1998阪神4位
小池 正晃1998横浜6位
丹波 幹雄1998ヤクルト8位
阿部 真宏2000近鉄4位
後藤 武敏2002西武自由枠
成瀬 善久2003ロッテ6巡目
小山 良男2004中日8巡目
涌井 秀章2004西武1巡目
石川 雄洋2004横浜6巡目
松井 光介2005(大・社)ヤクルト3巡目
佐藤 賢治2006(高校)ロッテ2巡目
福田 永将2006(高校)中日3巡目
円谷 英俊2006(大・社)巨人4巡目
高浜 卓也2007(高校)阪神1巡目
土屋 健二2008日本ハム4位
筒香 嘉智2009横浜1位
荒波 翔2010横浜3位
近藤 健介2011日本ハム4位
乙坂 智2011横浜5位
下水流 昂2012広島4位
田原 啓吾2012(育成)巨人1位
倉本 寿彦2014DeNA3位
浅間 大基2014日本ハム3位
高浜 祐仁2014日本ハム7位


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