2位指名で前代未聞の大事件が起きた1997ドラフト
2020年01月30日
1/30、夕刊フジ27面「元ヤクルトチーフスカウト島原公二のトリ物帖」より
1997年の2位は仙台育英高の新沼慎二捕手を指名。横浜(現DeNA)、日本ハムとの3球団競合となりましたが、前代未聞の事件が起こります。
クジ引きの順番は、その年のリーグ戦で上位だったヤクルトから始まるはずでした。ところが、コミッショナー事務局の担当者の手違いで、下位の日本ハムから引かせてしまい、2番目の横浜が当たりを引いたのです。
当然、ヤクルトは異議を申し立てたのですが、クジを外した野村克也監督はなぜか何も言わず、強硬に主張すればやり直しもきいたはずですが、新沼はそのまま横浜が交渉権を獲得しました。
すると、野村監督の潔さが吉と出ます。外れ2位で指名したのが敬愛学園高の五十嵐亮太投手。神様がすごいプレゼントをくれました。
五十嵐は高校の時から馬力がありました。1年目の西都2軍キャンプでは、ドラフト1位の三上真司投手に「絶対負けない」とライバル心むき出し。それだけ気持ちが強かったのでしょう。剛腕リリーフに成長し、メジャーも経験して昨季ヤクルトに復帰。日米通算900試合登板を達成しました。
下は1997ドラフトでヤクルトが指名した選手です。五十嵐亮太は2位指名入団。プロでの成績はこちら
1997ヤクルトドラフト2位 五十嵐亮太 敬愛学園高・投手 |
1997年の2位は仙台育英高の新沼慎二捕手を指名。横浜(現DeNA)、日本ハムとの3球団競合となりましたが、前代未聞の事件が起こります。
クジ引きの順番は、その年のリーグ戦で上位だったヤクルトから始まるはずでした。ところが、コミッショナー事務局の担当者の手違いで、下位の日本ハムから引かせてしまい、2番目の横浜が当たりを引いたのです。
当然、ヤクルトは異議を申し立てたのですが、クジを外した野村克也監督はなぜか何も言わず、強硬に主張すればやり直しもきいたはずですが、新沼はそのまま横浜が交渉権を獲得しました。
すると、野村監督の潔さが吉と出ます。外れ2位で指名したのが敬愛学園高の五十嵐亮太投手。神様がすごいプレゼントをくれました。
五十嵐は高校の時から馬力がありました。1年目の西都2軍キャンプでは、ドラフト1位の三上真司投手に「絶対負けない」とライバル心むき出し。それだけ気持ちが強かったのでしょう。剛腕リリーフに成長し、メジャーも経験して昨季ヤクルトに復帰。日米通算900試合登板を達成しました。
下は1997ドラフトでヤクルトが指名した選手です。五十嵐亮太は2位指名入団。プロでの成績はこちら
ヤクルトの1997ドラフト指名選手 | |||
1位 | 三上 真司 | 敦賀気比高 | 投手 |
2位 | 五十嵐 亮太 | 敬愛学園高 | 投手 |
3位 | 大脇 浩二 | 北照高 | 内野手 |
4位 | 大山 貴広 | 大洲高 | 内野手 |
5位 | 高橋 郁雄 | 元一光 | 外野手 |
★プロ入り後の成績★ |
draftkaigi at 12:37│
│ヤクルト