ドラフト会議情報局 2020高校生ドラフト候補 2020大学生ドラフト候補 2020社会人ドラフト候補
2020ドラフト指名予想 スカウト評価 12球団ドラフト情報まとめ ホームにもどる

ヤクルト、苦戦したドラフト逆指名争奪戦

2020年02月01日

2/1、夕刊フジ43面「元ヤクルトチーフスカウト島原公二のトリ物帖」より

2001ヤクルトドラフト自由枠 石川雅規
青山学院大・投手

「マネーゲームはしない」という方針を掲げたヤクルトは、1993年から2007年までの逆指名制度では苦戦を強いられました。その中で最も活躍したのが、2001年自由枠の青学大・石川雅規投手です。現役最多171勝を挙げ、19年目、40歳となった今季も先発ローテーションの一角としてマウンドに立ちます。

身長167センチ。投手は背が高く、腕が長く、マウンドから投げ下ろすタイプが有利なので、上背のない投手は敬遠されます。特に当時はそういった傾向が強かった。ただ、左投手となると話は別。右に比べれば通用します。石川は大学時代からコントロールがよく、試合を作る能力に長けていました。

逆指名を巡る争奪戦で連絡待ちの間、石川を獲得できなかったときに備えて、実は私は故郷・宮崎に飛んでいました。日南学園高の寺原隼人投手(2001ダイエー1巡目)のところへ行ったのです。

各球団スカウトのスピードガンで150キロ台を連発し、夏の甲子園を沸かせた剛腕。疲れてくると他の投手以上に、初速と終速の開きがあるところは気になりましたが、他球団もドラフト1位の評価をしていました。

高校生は抽選でしたが、「ヤクルトが指名したときに来てくれますか?」と聞かなければなりません。実際にこの前年には、オリックスに指名された敦賀気比高の内海哲也投手が入団拒否。1998年にもオリックスに指名された沖縄水産高の新垣渚投手が入団拒否しています。

しかも寺原には意中の球団があり、そこにヤクルトが割り込む形です。日南学園高の小川監督に「寺原をください」と頼む必要がありました。小川監督は私にとって、社会人野球・日立製作所の先輩。意中でない球団が交渉権を得た場合、日立に入れて、3年後に獲得できないかということも考えました。

結局、石川がヤクルトを逆指名してくれて、寺原は1位で4球団競合の末にダイエー(現ソフトバンク)へ。横浜(現DeNA)、オリックスなどを渡り歩いて通算73勝を挙げました。紆余曲折あり、最後は2019年にヤクルトに入団、1年だけプレーしました。



下は2001ドラフトでヤクルトが指名した選手です。石川雅規は自由枠で入団。プロでの成績はこちら

ヤクルトの2001ドラフト指名選手
自由枠石川 雅規青山学院大投手
自由枠(行使せず)
1巡目(指名権なし)
2巡目梶本 勇介専大北上高投手
3巡目(指名権なし)
4巡目内田 和也日大三高外野手
5巡目福川 将和三菱自動車岡崎捕手
6巡目萩原 多賀彦JR東日本投手
7巡目五十嵐 貴章JR東日本投手
8巡目志田 宗大青山学院大外野手
プロ入り後の成績


draftkaigi at 08:16│ │ヤクルト 
ドラフトニュース検索