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ヤクルト、高校No.1田中将大投手の指名回避の真相

2020年03月03日

3/3、夕刊フジ26面「元ヤクルトチーフスカウト鳥原公二のトリ物帖」より

2006楽天高校ドラフト1巡目 田中将大
駒大苫小牧高・投手

2006年の高校生ドラフトは「ハンカチ王子」として話題になった夏の甲子園の優勝投手、早実・斎藤佑樹を始め好投手がそろいました。斎藤は早大に進学。ヤクルトは鷲宮高の増渕竜義投手と、駒大苫小牧の田中将大投手のどちらを1位にするかで割れ、スカウト7人で多数決をとって決めました。

増渕は甲子園出場の経験はなかったものの、140キロ後半の威力のある真っすぐと、鋭いスライダーが武器。いいものを持っていたので、増渕を強く推すスカウトもいました。投票の結果は僅差で増渕。ただ、純粋に力を評価すれば、やはり夏の甲子園で斎藤と投げ合いを演じた田中が上でした。

チーフスカウトの私が田中の担当も兼ねていたのですが、素行面などであまりいい話が入ってこなかったこともありました。田中は横浜(DeNA)、オリックス、日本ハムと4球団競合の末、楽天に入団。プロ入り後の活躍は、今さら説明するまでもないでしょう。1年目に11勝で新人王を獲得し、素行や練習態度も素晴らしいものでした。

今思うとマイナス材料をわざと耳に入れて、ヤクルトに手を引かせる作戦だったのかもしれません。他の選手でもドラフトの前に、指名をさせないように怪文書が送られてくることや、指名拒否を伝えるFAXが流れてくることがありました。

増渕は西武との競合となり、古田敦也監督が当たりクジを引きました。2010年には中継ぎで57試合、12年には49試合に登板。活躍した時期もありましたが、14年の開幕直後に日本ハムへトレード。翌年戦力外になりました。

翌10年にも佐藤由規投手(仙台育英高)と唐川侑己投手(成田高)でスカウトの意見は真っ二つ。このときは話し合いで由規を指名することで決まりました。由規は楽天、横浜、中日、巨人と5球団競合となり、すでに辞任が決まった古田監督が、またも当たりを引き当て、前年の増渕に続いて強運ぶりを発揮してくれました。



下は2006高校ドラフトでヤクルトが指名した選手です。増渕竜義は1巡目指名入団。プロでの成績はこちら

ヤクルトの2006高校ドラフト指名選手
1巡目 増渕 竜義 鷲宮高 投手
2巡目 指名権なし
3巡目 上田 剛史 関西高 外野手
4巡目 山田 弘喜 城東工高 投手
プロ入り後の成績


draftkaigi at 09:26│ │ヤクルト 
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