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2020ドラフト展望(日刊ゲンダイの見解)

2020年03月07日

3/7、日刊ゲンダイ終面より
「球場に入れないとなると、頭が痛いですよ」。セ球団のスカウトは困り果てた顔でこう言った。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、無観客試合を前提に開催する方向になった選抜高校野球。状況次第では中止の可能性も消えていない。その煽りを食いそうなのが、プロ野球12球団のスカウトだ。

高野連は無観客で開催する場合、スカウトの立ち入りを禁止することを検討。スカウト側は各球団1~2人だけでも入場できるよう、高野連と交渉しているとの話もあるが、5日付のスポニチは、「プロ野球12球団のスカウトは無観客開催の場合でも視察はできないとの方針も固まった」と報じた。

「全国大会をチェックするメリットは、たくさんある」とは、冒頭のスカウト。

「スカウトは普段、全国の各担当地域に散らばっているため、全員が一堂に会して試合を見る機会は、甲子園などの全国大会やU18などの国際大会に限られる。ときに編成幹部も交え、複数のスカウトで評価する“クロスチェック”ができ、担当スカウトだけでは気づかない才能を発掘することもある。

また、5万人の大観衆の中で、選手がどういうプレーをするのか、大舞台に強いのか、もしくは萎縮してしまうのか、精神面を知ることができる。試合前のシートノックや練習態度などテレビには映らない部分も確認できる。例えば、捕手は二塁送球の肩をアピールするために、本塁ベースに近い位置で構えることもある。そんな目立ちたがり屋の性格の良し悪しは別にして、球場に入ることができず、テレビのみのチェックとなると、そうした細かな部分はわかりづらい。正確な評価をすることが難しくなります」


センバツの出場選手の中には今秋ドラフトの1位候補が何人かいる。2018年夏から4季連続出場となる明石商のエースで最速151キロ右腕の中森俊介(動画)、2季連続の出場となる花咲徳栄の主将で高校通算47本塁打を誇る井上朋也(動画)らがそうだ。

甲子園は、その活躍次第で新たなスターが誕生する。かつての松坂大輔や田中将大がそうだった。昨春、エース兼4番でチームを優勝に導いた東邦の石川昂弥(中日)は、昨年のドラフトの1位入札が3球団も競合したが、パ球団スカウトはこう言う。

「今年の高校生に関していえば、昨年の奥川(星稜)や佐々木(大船渡)のような突出した選手がいない。なので全国区の甲子園で、どれくらい成長を遂げるのかを楽しみにしていた。甲子園という場所は観客によって空気が一変する。大声援に後押しされ、普段は出ないアドレナリンが出て、120%、150%の力を発揮し、才能が花開くこともある。無観客試合ではそうした効果は生まれづらいですから」

ただでさえ、スカウトたちは“コロナ禍”に悩まされている。

「一斉休校になり、来客お断りになっている高校もあるため、練習視察も難しい。来客OKでも、万が一を考慮して、訪問を自粛する球団は多い。センバツが無観客開催もしくは中止という方向性を示したことは、センバツ後に予定されているU18合宿や、春季大会にも影響が及ぶのは必至。そこでもスカウトの立ち入りが制限されるようなら、さらに高校生の評価はしづらくなります」(前出のパ球団スカウト)

そんな中、スカウトの間では、「今年は大学、社会人に人気が集中するかもしれない」という声が出始めている。前出のセ球団スカウトが言う。

「大学生や社会人よりも伸びしろがある高校生は、ひと冬越したセンバツで前年秋からどれくらい成長しているかをチェックする格好の機会になる。そして夏に再度、春からの伸びしろなどを確認した上でランク付けをするため、今年に関しては正確に評価することが難しくなる。

大学、社会人も状況次第では無観客試合や中止になる可能性もあるものの、彼らについては年齢を重ねている分、高校生よりも評価や情報の蓄積がある。まして今年は大学、社会人で投手は早大・早川隆久(動画)、野手では近大・佐藤輝明(動画)ら1位候補がゴロゴロいますからね」


プロは正当な評価をしにくい高校生より、大学、社会人の指名を優先して当然。今秋ドラフトは大学、社会人が1位を独占、高校生の評価はガタ落ちすることになりそうだ。



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