ドラフト会議情報局 2020高校生ドラフト候補 2020大学生ドラフト候補 2020社会人ドラフト候補
2020ドラフト指名予想 スカウト評価 12球団ドラフト情報まとめ ホームにもどる

ヤクルト、ドラフトで山本由伸を指名しなかった理由

2020年03月20日

3/19、夕刊フジ27面「元ヤクルトチーフスカウト鳥原公二のトリ物帖」より

2016オリックスドラフト4位 山本由伸
都城高・投手

九産大九州高の梅野雄吾投手(2016ヤクルト3位)は、4年目の昨季68試合に登板。中継ぎとして順調に成長しています。甲子園出場はありませんが、高校時代からいい度胸をしていました。平川監督から「身体能力もむちゃくちゃ高い」という話も聞き「絶対に獲らなければいけない。ひょっとしたら、すぐに使えるかもしれない」と熱心に足を運びました。

担当は関西担当時代に山田哲人を発掘した松田慎司スカウト。いい選手が多い九州を強化するため、私がチーフの時に担当を替えました。九州でも梅野に続き17年には村上宗隆を獲得と、チームに大きな戦力をもたらしてくれています。

スカウトは試合を見たら練習を見る。練習を見たら試合を見る。確認作業の繰り返しを程よい間隔で続けます。ただ、根を詰めて見ない。いい案配のところでやめないと粗が見えてきたりして、本当に大丈夫なのかと不安になってきます。

その典型例が同じ年の九州にいました。都城高の山本由伸投手(2016オリックス4位)を最初に見た時には「これはすごい。いける」と衝撃を受けたものです。スライダーがいいという触れ込みで、評価は梅野よりも上。ところが夏前に見た時には、ボロボロになっていました。

この年のドラフトではオリックスが4位で指名。スカウトが悪い時に見ていなかったのかもしれませんが、よく獲ったと思います。山本は2年目から中継ぎで54試合32ホールドと活躍し、3年目で先発に転向した昨季は防御率1.95でタイトルを獲得しました。

スカウトは経験が役立つ仕事ではありますが、キャリアが邪魔になることもあります。選手をチェックするとき「あの成功した選手と似ている」と引き合いに出せますが、一方で過去の似たような選手のイメージが先行して、新鮮味がなくなる面もあるのです。

頭を整理し、先入観なく見なければいけないということは、スカウトを辞めた今になって強く感じるところです。



下は2016ドラフトでオリックスが指名した選手です。4位指名の山本由伸のスカウト評はこちら

オリックスの2016ドラフト指名選手
1位 山岡 泰輔 東京ガス 投手
2位 黒木 優太 立正大 投手
3位 岡崎 大輔 花咲徳栄高 内野手
4位 山本 由伸 都城高 投手
5位 小林 慶祐 日本生命 投手
6位 山崎 颯一郎 敦賀気比高 投手
7位 飯田 大祐 ホンダ鈴鹿 捕手
8位 沢田 圭佑 立教大 投手
9位 根本 薫 霞ケ浦高 外野手
プロ入り後の成績


draftkaigi at 07:03│ │ヤクルト 
ドラフトニュース検索