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ドラフト影響必至、12球団スカウト視察の機会激減

2020年03月20日

3/20、西日本スポーツ5面より
新型コロナウイルスの感染拡大の影響は、アマチュア球界にも影を落としている。センバツ高校野球大会が中止となり、社会人野球の公式戦も軒並み中止。大学野球もリーグ戦の開幕を延期する地区が出てきた。

そんな状況下で、あおりを受けているのがプロ野球のスカウト陣だ。選手の視察が思うように進まず、今秋のドラフト会議への影響も懸念される。

本来ならセンバツが開幕するはずだった19日。中日の清水スカウトは、担当する東海地区の大学の紅白戦を視察した。「春先に組んでいた日程はほぼ全てなくなった。日程調整が大変で・・・」。中日は、全スカウトの当面の出張を自粛。難しい状況の中、12人のスカウトは各地区で粛々と仕事を続けている。

大学や社会人は通常通りに活動しているチームが多いものの、難しいのは高校生の視察だ。センバツ出場校を見られなくなっただけでなく、休校措置のため、出場しない学校も公立校を中心に練習していないケースが多い。2月に予定していた高校へのあいさつ回りが、全てキャンセルになったスカウトもいた。

中日の米村チーフスカウト「必然的に高校生の調査は遅れる。今は大学、社会人を重点的にやるしかない」と話す。

例年、スカウト陣は1、2月にアマチュアのチームへのあいさう回り、3月には解禁となる高校生の練習試合を視察し、センバツは甲子園に全スカウトが集結。リストアップした選手はもちろん、隠れた逸材はいないかを全員の目でチェックすることが通例となっている。

秋までシーズンが続く社会人や大学と違い、高校生は夏が最後。各地区の担当スカウトは夏前までにリストをしぼり込み、部長やチーフ級に報告。夏の地方大会で現地視察してもらい、判断を仰ぐのが通常の流れだ。だが、その担当スカウトがチェックする時間が、今年は制限されている。

「本当は、今のこの時期が大事、一冬越えて見違える選手もいるし、思っていたほど伸びない選手もいる。何回も見ないといけないとか、もう1回くらいでいいかと判断できる。この時期の第一印象は重要」とは中日の中田スカウト顧問だ。

秋までシーズンが続く社会人や大学と違い、高校生は夏が最後。各地区の担当スカウトは夏前までにリストを絞り込み、部長やチーフ級に報告。夏の地方大会で現地視察してもらい、判断を仰ぐのが通常の流れだ。だが、その担当スカウトがチェックする時間が、今年は限られている。

東海、北陸担当の楽天・山田スカウト「(上司を呼ぶために)逆算すると、5月いっぱいくらいで判断しないといけない。これまで2回、3回と見て決めていたのを、1回で見極めないと間に合わない」と見通す。

また、別のパ・リーグ球団のスカウト「今後、高校の練習が本格的に再開され、すぐに見に行ったところで、休んでいた選手の体は仕上がっていないので参考にならない。状態が上がるまでの期間を踏まえると、時間は本当に少ない」と嘆く。

「普段、なかなか見に行けないチームにあいさつに行ける」とプラスに受け止めるスカウトもいるが、思うように活動できないのが現状だ。

秋のドラフト本番への影響はどうか。中日・米村チーフスカウト「大学生、社会人に関しては2年、3年と見ているので心配していない」という。だが、伸びしろの大きい高校生の見極めには、やはり不安をのぞかせる。

「高校生は一気に成長する。(昨年のドラフトで1位指名した)石川昂も夏以降、U18W杯を経て成長した。〇の評価が◎になったり、◎が〇になったりもする。この状況でも、ドラフトでいいかげんなことはできない。いい選手を取らないといけない使命感はある」

プロを目指す高校球児にとっても、見られる機会が減るためチャンスを逃すことになりかねない。暗中模索しながら、スカウトは日々、グラウンドに足を運んでいる。



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draftkaigi at 09:17│ │中日 | 楽天
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