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米国アマ逸材が日本に流入? ドラフト指名枠縮小へ

2020年03月30日

3/30、西日本スポーツ4面より
米国は新型コロナウイルスのまん延で未曽有の事態に陥っている。今後の対応について、メジャーリーグ機構(MLB)とメジャーリーグ選手会(MLBPA)による話し合いが連日、昼夜を問わずに行われている。

まず両者で確認されたのは、渡航制限の解除など安全上のリスクをもたらされることのないことが確認された上で開幕するという方針だった。この方針を順守すれば開幕は7月以降にずれ込む可能性もある。

そうなると、日程的に162試合の半分程度、80試合前後しかできなくなる。選手の年俸は試合数に比例し、出来高もそれに準ずるであろう。プレーオフ、ワールドシリーズも10月下旬から11月上旬にずれ込むことを見込み、進出した球団の本拠地が寒冷地にある場合、温暖な中立地やドーム球場で試合を開催する可能性もある。

また、MLBは可能な限りの試合を消化するため、ベンチ入り26人の枠を29人まで拡大し、ダブルヘッダーを増やしたい意向である。MLBPA側も週2度のダブルヘッダーを容認する方向だ。1週間で8~9試合を行うために、マイナーリーグ方式の7イニング制ダブルヘッダーを組むことを前向きに検討している。

毎年6月上旬に行われるアマチュアドラフトも全スカウトの活動停止の中、7月20日頃まで延期となるであろう。

何より深刻なのは、ドラフトの指名枠を大幅縮小することで話が進んでいることだ。昨年までは30球団がそれぞれ最大40人まで指名可能だった。今年の検討案では、5巡目から最大で10巡目までの指名枠を設けるようだ。2021年は20巡目までである。

財政面の打撃を避けられない各球団にとっては、アマ選手との契約金を抑制できる措置となる。また、契約金の支払いもそれぞれ2年間遅らせるとのことだ。この案には大物代理人のスコット・ボラスさんもあからさまに反対を表明した。アマチュアサイドからの反発も予想される。

指名漏れする選手は最低900人に達する。高校生は大学進学という選択肢がある。大学生の場合は、その後もメジャー入りを望むなら、1年間は継続して大学でプレーできる権利を有する、という救済処置が発せられる。

ドラフト外での契約も可能ではある。契約金上限は2万ドル(約220万円)に設定されており、2万ドル以下で契約をする選手も現れると思う。

しかし、米国では6巡目以降での選手でも日本ならドラフト1位か上位指名の力を持ち合わせた選手がかなりいる。ある程度の契約金を提示すれば、ソフトバンクに昨年入団したスチュワート投手のように、日本を選択するという選手が相当数出てきてもおかしくはない。

日本プロ野球にとって米国のアマチュア選手は自由獲得(フリーエージェント)選手である。ちなみに、韓国プロ野球では、外国人選手はマイナーも含めて3人までという制限があり、米国のドラフト漏れ選手の獲得は難しい。波は日本に押し寄せそうだ。



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