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早川隆久(早稲田大)、スカウトの評価真っ二つ

2020年04月24日

4/24、日刊ゲンダイ終面より

早川 隆久 (早稲田大・投手)
179cm・左投左打・動画

今秋のドラフト1位候補、というより、全体でもナンバーワン候補の呼び声が高い最速151キロ左腕の評価が割れている。早大の主将でエース・早川隆久(動画)のことである。

早大は先月22日、巨人二軍とプロアマ交流戦を行い、先発した早川が初回2死から3連打を浴びて2失点。5回9安打2四死球4三振4失点でマウンドを下りた。最速は147キロだった。センバツ甲子園が中止になったこともあり、この試合には8球団24人のスカウトが集結した。

「状態は良かった」と振り返った早川は、直球が通用するかを試すため、序盤は封印していた変化球があったという。そんな事情があるにせよ、ネット裏には「何で打たれるんだろう……」と首をかしげるスカウトも多かった。

この試合で巨人のベンチに入っていた山崎章弘巡回打撃コーチに「プロ目線の評価」を聞いた。なお、山崎コーチの次男・福也は2014年のドラフト1位でオリックスに指名された左腕である。「投手は1試合で変わります。あくまであの試合の印象ですが……」と前置きした上で、こう指摘した。

「最初からドラフト1位候補ということは聞いていましたから、そういう目で見ていました。確かに左投手で145キロ以上出るし、バランスもいい。どの球団も左投手は何人いてもいいと言いますから、右よりプラスアルファがあるのは確か。気になったのは、山下(巨人二軍の3番)などの左打者が迷わずにフルスイングしていたことです。145キロ以上出る左投手と対戦すると、普通は腰が引けたり、差し込まれたり、泳がされたり、崩されるもの。ウチの左打者にはそれが見られなかった。まとまっている印象ですが、あの日に限っては、打席で怖さを感じなかったかもしれません」

別の巨人二軍関係者はこう言った。

「はっきり言って、ドラフト1位の目玉投手という感じはしなかった。球の勢いだったり、迫力だったり、そういうものがなかった。例えば昨年の1位入団で騒がれた佐々木朗(ロッテ)や奥川(ヤクルト)のようなスケール感はなく、2番手で投げた右投手の柴田の方がキレのいい球を投げているように見えた。でも早川は打撃が目立ったね。野球センスは感じた」

ネット裏に陣取ったスカウト陣はどう見たか

巨人のある球団関係者は「この1試合だけで評価が変わることはありません。ただ、スカウト部長だった長谷川さんが異動してしまったので、今後はその影響が出ないとは限りませんが……」
と漏らした。今月から配置転換となった長谷川前スカウト部長は早川の実力を買っていたという。何がいいのか。

ある在京スカウトがこう証言する。

「その4日前の桐蔭横浜大とのオープン戦は4回を完全投球でした。1度打たれたからって見方は変わりません。左腕で角度があって150キロ近い直球を投げる。スライダーとチェンジアップが良くて、他の投手より奪三振率が高い。今のプロ野球を見渡すと、左の好打者が多いこともあり、左腕の先発候補は貴重です」

別の在阪スカウトは「今年の1位候補は12人が揃わないくらいで、例年より数が少ない。春の大会やリーグ戦が始まっていない今の段階で、投手は早川とトヨタ自動車の右腕・栗林。野手は近大・佐藤(外野手)、中大・牧(内野手)の4人しか挙げられません。さらに今年は市場にしっかりした左腕が少ないのも、早川の人気が高い要因です」と説明した。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、センバツが中止になった高校に限らず、大学や社会人のリーグ戦や大会も中止や延期が相次いでいる。そんな苦難と凶作の年にあって、目玉左腕を攻略した巨人だけは、トーンダウンしているようである。



早川君のスカウト評はこちら

早川君のピッチング動画はこちら



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