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高校生ドラフト候補救済へ、12球団トライアウト案浮上

2020年05月21日

5/21、サンケイスポーツ3面より
大阪桐蔭、星稜、智弁和歌山…。金の卵たちよ、夏の甲子園大会の中止が決まっても、モチベーションを下げる必要はない。大舞台での活躍を目指していた球児たちにアピールの場が用意される可能性が浮上した。今秋、高校球児を対象としたトライアウトの実施をプロ野球サイドが検討していることが分かった。

球界関係者の話を総合すると、新しいトライアウトはプロ志望届を提出した選手が対象。関東圏の全天候型球場に招集をかけ、2泊3日前後で合宿をする。そこにプロのスカウト陣が集結。プロと同様、木製バットを使用し、複数の試合を開催する。コロナの収束が絶対条件にはなるが、球児にとって最大の救済策となりそうだ。

実際、甲子園という大舞台で活躍したことで一気にドラフト上位候補に跳ね上がる選手は多い。1974年には鹿児島実・定岡正二が鹿島県勢初の4強に導き、巨人から1位指名。2016年夏に優勝した作新学院・今井(現西武)や、18年夏に準優勝した金足農・吉田輝(現日本ハム)はともに評価を上げ、1位指名された。

大舞台に強い。それがプロで生きていく一つの指標になる。

プロ側にとってもメリットが多い。これまでにも巨人や広島、オリックスなどが入団テストを行ってきたが、実戦を行うことで、より実力を把握しやすくなる。今後、各都道府県が独自に開催するとみられる地方大会については新型コロナウイルスの感染防止策により、スカウト陣が入場できない可能性があり、貴重な機会となる。

あるプロ野球球団の関係者によると、11日に東京都内で開催された代表者会議の中でも、新トライアウトについて、意見交換され、継続審議になったという。関東圏に集中するのではなく、各地方ごとに分けて行うプランもある。球児たちよ、前を向こう。決して終わりじゃない。プロ野球界ができる限りのサポートをする。




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