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甲子園中止とドラフト、西武・ロッテスカウトの意見

2020年05月21日

5/21、日刊スポーツ4面より
アマ球界で活動休止が広がり、NPB各球団もスカウト活動の休止を余儀なくされた。最前線の担当スカウトが影響を受けている。西武は4月4日から全員が自宅待機。夏の甲子園も中止となり、今秋ドラフトはどうなるのか。

西武・潮崎哲也編成グループディレクターは「担当スカウトの思い入れ、意見が例年以上に大きくなる」とみる。指名候補のプレーを担当外も含む複数スカウトで見るクロスチェックで、他の候補との優劣を判断する。このままでは、その機会が作れない。昨秋までの実戦を見ている担当スカウトの評価が、より重要となる。

ロッテ・永野吉成プロ・アマスカウト部長は「遊びの部分ができなくなる」と懸念する。試合を真剣に見るだけがスカウト活動ではないと強調。ついでのように立ち寄ったり、あえて練習終わりに顔だけ見せたり。そんな“遊び”の積み重ねが監督との関係を築き、思わぬ発見をもたらすこともある。

今後実戦が再開されても、視察機会が限られるのは確実。「その1回だけかも。丸裸にする感覚で行かないといけない。休止明けの選手を過小評価する危険もある。スカウトは見極めが求められる」。

視察機会が減り、ドラフトは高校生の指名が減るのか。西武・潮崎氏は「下位や育成の判断は難しくなる」と推測。高評価の上位候補より、下位候補の方が影響を受けやすい。ただ、こうも言った。「下位の高校生は3、4年計画で指名する。ポテンシャル重視で、今の調子は関係ないところもある」。

ロッテ・永野氏も同意見。「高校生は伸びしろ重視。指名しづらいことはない」。

とはいえ、最後の夏にブレークし、急きょ指名候補に挙がる高校生もいる。このまま実戦機会がなければ、逸材が埋もれるかも知れない。両氏とも、せめて各都道府県で大会が開かれ、無観客開催でもスカウト視察が認められればと願う。NPBも今後、日本高野連と協議する考えがある。ただ、大会を開けない都道府県もあり得る。

救済案として、プロ志望届を提出した高校生を対象にトライアウトのような機会を設けられないか。ロッテ・永野氏は「移動を伴う難しさがある。やり方など議論しないといけない。でも、案は出てくるのでは」と予想。西武・潮崎氏は「高校生にも、プロにもありがたい。意見は合致すると思う」と期待をにじませた。

甲子園中止がスカウト活動に影響を与えるのは間違いない。高校生の指名にも影響が及ぶ可能性はある。だが、指名回避続出まではなさそうだ。コロナ禍で全体の指名人数がどうなるかの問題はあるとしても、球児が望みを捨てることはない。エールで締めたい。

西武・潮崎編成グループディレクター
「苦しい状況でも今できること、今しかできないことをやる以外にない。見ている人は見ている。志を高く、大きな夢を持って頑張ってもらいたい。地道な努力は生きてくる。我々は、そういうところを見たい。努力できる人間というのは大きな武器になる」


ロッテ・永野プロ・アマスカウト部長
「自分で考え、行動に移し、自分の中で精査する。プロに行こうと思う子は、自主自立が一番大事。今は、それを地でやらなきゃいけない状況だが、数年後、もしかしたら今年中に実を結ぶきっかけの1年だと思う。与えられた時間を絶対無駄にしない気持ちで取り組んで欲しい」




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