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スカウトと高校指導者は人のつながりがモノをいう

2020年06月08日

6/8、日刊ゲンダイ25面「小倉清一郎の鬼の秘伝書」より
今月1日からプロのスカウト活動が再開された。高校生は春夏の甲子園が中止。大学、社会人も春の大会、リーグ戦が相次いで中止となっている。スカウトは「今年は練習の視察が増える」と口を揃える。練習を見れば、だいたいのことは分かるそうだ。

私が横浜高の指導者をしていた頃、プロのスカウトが「練習を見たい」と言ってきたら、必ずサービスをするように心掛けた。例えばその日は実戦形式のシート打撃を行うようにして、通常は3回のところ、プロのお目当ての選手だけは10回ほど打たせたりした。

「室内練習場で打撃練習が見たい」と要望があれば、延々と30分、見てもらったこともある。試合より練習の方がじっくり吟味できる。プロは練習態度などで選手の性格も見抜くという。ただし、これだけでは分からないこともある。

まず地方大会や甲子園などの公式戦を通じて伸びる選手を、今年は発掘することができない。試合度胸も分からないだろう。例えば、普段は143、144キロの投手でも、甲子園に行くと148キロが出てしまう。大舞台で力を発揮できるタイプか、萎縮してしまうタイプか。こればっかりは試合を見てみないと分からない。

甲子園春夏連覇の松坂大輔(1998西武1位)は、言うまでもなく試合に強いタイプだった。横浜ベイスターズの稲川スカウトは週に4、5回はグラウンドに通ってきた。本音では入れてあげたかった。一方、抽選を当てた西武は一度も来なかった。ドラフト1位の松坂のような選手は売り手市場だが、こちらからプロに頼み込んだケースもある。

成瀬善久(2003ロッテ6巡目)には当初、中日が興味を示していたが、スピードがないため、指名は見送りたい、となった。監督の渡辺は大学進学を勧めたが、私は連投が多く、肩を酷使する大学の方が成瀬には厳しいと思った。当時のロッテ・飯塚スカウトに「7、8勝はする。下位でいいから、だまされたと思って取ってくれ」と頼み込み、2003年に6巡目で指名。後にエースに成長した。

近藤健介(2011日本ハム4巡目)は、プロから「捕手としては身長が低い(172センチ)」などと言われたが、活躍できると確信していた。私と同い年で松坂の時代から懇意にしている日本ハム・山田GM(現スカウト顧問)に「バットコントロールのうまさはズバぬけているし、打撃は間違いない。必ず戦力になります」と推薦した経緯がある。

近藤は昨季、最高出塁率のタイトルを獲得。2年連続で打率3割超えの主力となった。ドラフト下位指名の場合、プロ側とアマ側の人のつながりで入団が実現するケースも少なくない。



上の記事は「松坂大輔の育ての親」として有名な小倉清一郎氏が書いたものです。下は同氏が横浜高の野球部部長に就任した1994年から退任するまで、同校からドラフト指名された選手。(大学・社会人経由も含む)

選手名指名年度とプロ入り後の成績
紀田 彰一1994横浜1位
斉藤 宜之1994巨人4位
多村 仁1994横浜4位
横山 道哉1995横浜3位
幕田 賢治1996中日3位
中野 栄一1996中日4位
高橋 光信1997中日6位
白坂 勝史1997中日7位
松坂 大輔1998西武1位
矢野 英司1998横浜2位
部坂 俊之1998阪神4位
小池 正晃1998横浜6位
丹波 幹雄1998ヤクルト8位
阿部 真宏2000近鉄4位
後藤 武敏2002西武自由枠
成瀬 善久2003ロッテ6巡目
小山 良男2004中日8巡目
涌井 秀章2004西武1巡目
石川 雄洋2004横浜6巡目
松井 光介2005(大・社)ヤクルト3巡目
佐藤 賢治2006(高校)ロッテ2巡目
福田 永将2006(高校)中日3巡目
円谷 英俊2006(大・社)巨人4巡目
高浜 卓也2007(高校)阪神1巡目
土屋 健二2008日本ハム4位
筒香 嘉智2009横浜1位
荒波 翔2010横浜3位
近藤 健介2011日本ハム4位
乙坂 智2011横浜5位
下水流 昂2012広島4位
田原 啓吾2012(育成)巨人1位
倉本 寿彦2014DeNA3位
浅間 大基2014日本ハム3位
高浜 祐仁2014日本ハム7位


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