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長谷川成哉(ミキハウス)、ドラフト最後のチャンス

2020年06月25日

毎日新聞websiteより (source)
 
長谷川成哉(ミキハウス・外野手)
181cm・右投右打・動画


新型コロナウイルスの影響で大会の中止や延期が相次ぎ、プロ入りを目指すアマチュア選手は苦境に立たされている。社会人野球ミキハウスの長谷川成哉外野手もその一人。昨年はプロ野球新人選択(ドラフト)会議で指名されず「今年が本当のラストチャンス」と懸けている。コロナ禍でアピールの場は減ったが、夢を追い続ける。

鋭い打球音が夜の静寂を破る。5月下旬、緑の山々に囲まれた三重県伊賀市にあるミキハウスの室内練習場。長谷川は後輩が投げ込む球を打ち込んでいた。午前は同じ敷地内の物流センターで業務に就き、午後はグラウンドで夕方まで練習し、さらに2時間近く居残ってバットを握る。オレンジ色のライトに照らされ、首筋にたまった大粒の汗がきらきらと輝いていた。

大阪市旭区出身の長谷川は身長181センチ、体重90キロ。巧みなバットコントロールに長打力を兼ね備えた右打者で、身体能力も高い。履正社高(大阪)で2012、13年のセンバツに出場し、大阪工大では近畿学生リーグでベストナインに3度選ばれた。だがプロ入りはかなわず、社会人で挑戦を続ける道を選んだ。

「勝負の年」だった昨季は中軸を任されたものの、チームは夏の都市対抗出場を逃した。自身は門真市・パナソニックに補強されて大舞台に立ったが、初体験の東京ドームでは調子を崩し、8打数無安打。プロ数球団の視察を受けたが、結局指名は見送られた。

ドラフトは解禁年での指名が一般的。大学出身の社会人選手は入社2年目がそれに当たり、年齢を重ねるほど即戦力を求められ指名のハードルも上がる。3年目を迎えた長谷川は「よほど飛び抜けたものがないと指名は厳しい」と考え、今季は逆方向への長打を増やそうとアッパー気味に振り出す打撃フォームに改造。好きな酒も控え、生活の全てを野球にささげてきた。

だが新型コロナの感染拡大により、都市対抗とともに社会人野球の「2大大会」に数えられる7月の日本選手権は中止になった。都市対抗本大会は11月に開幕予定で、ドラフト会議後だ。当初は気落ちしたが「目指していた大会はなくなったが、目標がなくなったわけじゃない」と前を向く。

小学3年で少年野球チームに入って以来、プロだけを目指してきた。その理由は家族の存在が大きい。女手一つで育ててくれた母みどりさんに「恩返ししたい」と力を込める。母は仕事の合間を縫って応援に来たり、体作りのために山盛りのおかずやご飯が詰まった弁当を持たせてくれたりした。長谷川は「やりたいことを何でもやらせてくれた。感謝してもしきれない」と語る。

そして昨年12月、もう一つの理由ができた。妻で元女子プロ野球選手のきくさんとの間に長女夢歩(ゆあ)ちゃんが生まれた。長谷川は「いつまでも野球第一ではいられない」と考える一方、「自分がプロになることで、奥さんと子どもに楽をさせてあげたい」との思いを強くする。

6月に入り、オープン戦が再開された。「ドラフト候補の投手を見るためにプロのスカウトもやってくる。そこで活躍すればアピールになる」と長谷川。着実な歩みの先に夢の扉があると信じ、バットを振り続ける。



draftkaigi at 07:00│ │社会人 
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