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スカウトの逆襲、高校生ドラフト候補の見極め

2020年06月29日

6/29、日刊ゲンダイ27面「スカウトの逆襲」より
今月1日にスカウト活動が解禁され、ようやくオレたちも動けるようになった。北関東の高校の練習試合でドラフト候補が投げ合うと聞いたんで、やる気満々で学校のグラウンドに出掛けたさ。

ネット裏には試合前から、他球団のスカウトたちが陣取ってる。その中に親しい顔を見つけたもんで、久々に冷やかしてやろうと思ったら、肩をたたかれた。部長だよ。オレがここにいるのは知らないはずなのに・・・。暑苦しいけど、仕方なく一緒に試合を見るハメになったんだ。

両校の先発がドラフト候補。ひとりは右腕、もうひとりは左腕だ。「2人とも去年の秋は見たんです。なので、ひと冬越しての成長度をチェックしようと思うんスけど、折からのコロナ禍でさほど練習はしていないでしょうし、どれだけ把握できるか・・・」

こう水を向けると、部長は「おまえらは春の大会が全滅で高校生の成長度が分からないなんて言うけど、それ以前に大事なものがあるだろう」と、こう言った。

「投手で言えば腕の振りさ。柔らかく、ムチのようにしなった腕が、素早く、体に巻きつくように振れているかどうか。体重移動がうまくできていると、体は前に出ず、腕だけが自然と前に出ていく。車に乗っていて急ブレーキをかけると、嫌でも体が前に突っ込むだろう。あの感覚だ。踏み出した足がブレーキで、腕は前に突っ込む体のようなものさ。

野手のバットスイングは直せるが、投手の腕の振りは簡単に直せるものじゃない。腕の振りが理にかなっていれば、現時点で大したことなくても、伸びしろがある。逆に言えば、そういう投手を見つけてくるのが、おまえたちの仕事だろうが。去年の佐々木(現ロッテ)や奥川(現ヤクルト)は、だれが見てもドラフト1位候補だし、腕の振りも文句なしだったからな」


要するに、成長度より何より、現時点でプロで活躍できる資質をもっていることが大切で、それを見極めるのがスカウトの仕事というのだ。

オレはこの日、部長と一緒に左右の両先発を見て、右腕の方に可能性を感じた。プロ志向が強いとも聞いているし、そのことを部長に言うと「だから成長度とかプロ志向とか、そういうのは二の次だって言ってるだろう。おまえに話したことを頭に入れて、もう一度、2人をよく見ろ。オレが評価したのは左だ」と言って席を立った。

(プロ野球覆面スカウト)



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