福島章太(倉敷工)志望届提出へ、阪神が高評価
2020年07月25日
7/25、スポーツニッポン6面より
時折、小雨が降る中のマウンド。最速147キロを誇る倉敷工の“ぽっちゃり左腕”福島の高校最後の夏は初戦で幕を閉じた。「この一年、やり返すつもりでやってきたんですけど」
昨夏の準々決勝で逆転負けした岡山学芸館が相手。昨年10月に受けた左肘の手術を乗り越え、序盤から最速146キロを記録した快速球を武器に力勝負を挑んだが、1―1の同点で迎えた6回、疲れが見え始めたところで2安打を浴び、味方の野選も絡んで3失点。失意の中でマウンドを降りた。
雪辱の夏はあっけなく終わったが、バックネット裏にはプロ10球団のスカウトが傘の花を咲かせ、西武、日本ハムは球団首脳陣が現地入りしてする熱の入れようだった。球速は手術前よりもアップ。各球団が故障の影響はないことを確認するには十分な投球だった。
「球に力があるし、テークバックが小さいから球の出どころが見えづらい。左の高校生では中四国ではNo・1ちゃうかな。横幅がある割には動きもいいしね」とは阪神・山本宣史スカウト。
初戦敗退にも評価が下がることはない。4回には1メートル76、86キロとちょっと太めの体形ながら素早くマウンドを駆け下りてバントを処理し、相手走者を二塁で刺す、俊敏さも見せた。
「上の世界でこれからも野球を続けていくことには変わりはないので。上の世界というのはプロです」。いったん、気持ちを整理してプロ志望届を出す予定。剛球左腕に涙はなかった。
(7月24日 岡山大会2回戦 岡山学芸館 4―1 倉敷工)
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福島章太(倉敷工高・投手) 176cm・左投左打・動画 |
時折、小雨が降る中のマウンド。最速147キロを誇る倉敷工の“ぽっちゃり左腕”福島の高校最後の夏は初戦で幕を閉じた。「この一年、やり返すつもりでやってきたんですけど」
昨夏の準々決勝で逆転負けした岡山学芸館が相手。昨年10月に受けた左肘の手術を乗り越え、序盤から最速146キロを記録した快速球を武器に力勝負を挑んだが、1―1の同点で迎えた6回、疲れが見え始めたところで2安打を浴び、味方の野選も絡んで3失点。失意の中でマウンドを降りた。
雪辱の夏はあっけなく終わったが、バックネット裏にはプロ10球団のスカウトが傘の花を咲かせ、西武、日本ハムは球団首脳陣が現地入りしてする熱の入れようだった。球速は手術前よりもアップ。各球団が故障の影響はないことを確認するには十分な投球だった。
「球に力があるし、テークバックが小さいから球の出どころが見えづらい。左の高校生では中四国ではNo・1ちゃうかな。横幅がある割には動きもいいしね」とは阪神・山本宣史スカウト。
初戦敗退にも評価が下がることはない。4回には1メートル76、86キロとちょっと太めの体形ながら素早くマウンドを駆け下りてバントを処理し、相手走者を二塁で刺す、俊敏さも見せた。
「上の世界でこれからも野球を続けていくことには変わりはないので。上の世界というのはプロです」。いったん、気持ちを整理してプロ志望届を出す予定。剛球左腕に涙はなかった。
(7月24日 岡山大会2回戦 岡山学芸館 4―1 倉敷工)
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